コラム
ママ友グループLINEから

“授かり婚で無痛分娩”の友人に思わずイラッ! 「私は不妊に悩んで帝王切開もするのに……」SNSで抱えた不安を和らげた、ママ友からのメッセージ

2021/10/03 18:30
池守りぜね(ライター)

 桂子さんは、帝王切開に対する不安を、昔のバイト仲間にグループLINEで相談したそうだ。

「飲食店でバイトしていた時に仲が良かったメンバーの4人全員が結婚して、今は私も含めて3人がママ。たまに連絡をとり合っては、自然と妊娠や育児の話題で盛り上がっています。その中で『帝王切開が怖い』と本音をぶつけてみたら、『怖いかもしれないけど、私は2人目も帝王切開だったよ!』とか、『帝王切開は手術扱いになるから、保険でお金が戻ってくるよ(笑)』と励ましてくれたんです」

 しかし桂子さんいわく、帝王切開は開腹手術のため体への負担があるわりには、家族からはあまり理解されていないという。

「術後は傷が痛むだろうし、入院するのは個室がいいと夫に伝えたのですが、産後に手伝いに来てくれる予定の義母は、『出産なんてどれも一緒』と理解してくれず、結局、大部屋で予約しました。帝王切開で出産したママ友の中には、『おなかが痛くて母乳が出なかった』と言っていた人もいて、出産後の不安もあります」
 
 そんな思いを抱く中、先に無痛分娩で出産した夏樹さんのSNSをつい見てしまうそう。

「出産してすぐに歩いたり、赤ちゃんを抱っこしたりしていて、自分はそれができないと思うと、涙が出てきたりします。もっと先のことを想像しようと、子どもを持つ友人にLINEで、『ベビーカーはどういうのがいい? 』と相談をして、気分転換をしています」
 
 妊娠中のママたちの中には、「健康に子どもが生まれてくるだけで大丈夫」と思えず、その出産法に悩んでしまう人も多いだろう。今はコロナ禍で同じような月齢の妊婦同士の交流も持ちにくいため、「自分だけかもしれない」と思い悩んでしまうこともあるかもしれないが、LINEのグループチャットやSNSなど、自分の不安や悩みを打ち明けられる場を持ち、誰かと気持ちを共有することでストレスやモヤモヤした気持ちを晴らすことができるかもしれない。

池守りぜね(ライター)

出版社やweb媒体の編集を経て、フリーライターに。趣味は家族とのプロレス観戦、音楽フェス参戦。プライベートでは女児の母。

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最終更新:2021/10/03 18:30
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