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嵐・櫻井翔の“サクラップ”をプロが解説! 「韻の応酬」が止まらない「BRAVE」、「音の響き」を大切にするテクニックとは?
2021/10/03 16:00
続いて「捧げて」「gonna take it」「讃えて」の部分ですが、この3つは母音を「a,a,e,e」で揃えています。「gonna take it」をネイティブ風に「ガナテケ」と発音しているわけですね。よって「捧げて」「讃えて」ともキレイに踏めるし、聞いていて気持ち良い! このように違う言語で踏む韻は、意外性があってハッとするし、“テクいなあ”と思います。櫻井さんは、字面ではなく口に出した時の音の響きを大切に作詞されているんでしょうね。
さらに後半の3小節も韻の応酬は止まりません。「放る」「ball」「合流」「道中」「all」「for you」、母音「o-,u(おーう)」の韻でたたみかけます。たった3小節の中にこれだけ同じ韻を入れてしまうと、ちょっとこってりした印象になってしまいがちなのですが、櫻井さんは「合流」を「ごりゅー」というリズムにしたり「for you」を「フォユー」というリズムにしたり、同じ韻を連打しつつも、その中でリズムに変化を付けて、単調にならないように工夫しています。このあたりも見事だなあと思いました。
※次回は「SixTONES・田中樹」編を10月17日に更新予定!
最終更新:2021/10/03 16:00