3つに分裂した「山口組」が再統一!? 元極妻が注目する、神戸山口組と絆會の動き
スケジュール的に予測困難だったとはいえ、離脱者の復帰は最初から既定路線でした。となると、これからは神戸山口組に残留している五代目山健組と、2017年春に神戸山口組から離脱していた絆會(任俠団体山口組→任侠山口組)の動きにも注目です。
残留組の意向については、いろいろうわさも出ていますが、神戸山口組の存続がかかっていますから、簡単ではないでしょうね。
絆會は、結成当初はあくまでも「山口組」として正統派の任俠団体を目指していましたが、20年1月に「絆會」に改称して「山口組」の名称を外しています。絆會については、最近は目立った動きは報じられていませんでしたが、この9月に関連事務所の解体が始まることがニュースになっています。
やっぱり三代目山口組・田岡一雄組長が目指した「ヤクザが博奕でなく正業を持つこと」が禁じられている現在、生活も大変ですからね。子どもの進学などを理由に奥様から離婚を言い渡される若い衆も多いし、ヤクザ封じ込め作戦は奏功しているということになります。
私も知り合いの若い衆から脱退の相談を受けたりもしていますが、相談してくるのは脱退後の生活にある程度のめどが立っている青年たちで、私には背中を押してほしいだけです。やめても生活できない青年(と中高年)たちは、組織にいるしかありません。
これから合法的にヤクザ組織がお取りつぶしになったとしても、組織しか居場所のない彼らはどこへ行くのでしょうか? すでに報じられているように、半グレと組んだり、あるいは半グレにこき使われたりして「より悪い存在」になっていきます。そうなると、正業はムリなんで、オレオレ詐欺や強盗の被害者が増えるし、覚醒剤などの違法薬物をカタギさんに売ってシノギにする例も増えることになりますが、それでも「暴力団員のいない社会」がいいのでしょうか?