妊娠6週以降の中絶を禁止するテキサス州法に、アリッサ・ミラノやパトリシア・アークエットらセレブも猛反発!
俳優のヒラリー・バートンは、初めて流産した時に「今後も妊娠できるように」と、子宮頸管や子宮内腔を覆う膜から組織を除去する『子宮頸管拡張と掻爬術』を受けたというが、その際、病院の書類には「中絶」と記載されたことをツイート。「流産した人は狙われるわよ」と、報酬目当てに訴えられるようになるかもしれないと危惧した。
ドラマ『スタートレック』のスールー役でおなじみの日系俳優ジョージ・タケイは、テキサス州にはワクチン接種拒否派が多く、州知事も州の機関や州から資金援助を受ける企業や団体が利用者にワクチンパスポートの提示を求めることを禁止する行政命令を出していることから、「もし、ワクチンを打っていない人を通報して1万ドルの報酬をもらえる法律ができたら、テキサスの共和党の人たちはどう思うだろうね」と問いかけた。
ジョージのように、「ワクチン接種やマスク着用は『個人の自由だから』と拒否するのに、女性の子宮を権力で支配するような法案の施行を認めるのはおかしい」「報酬を与えて密告するよう促すなんて、もはや自由の国じゃない」と指摘する人はとても多い。
キリスト教の教義と深い関係がある人工中絶問題は、アメリカでは長年政治の争点にもなっており、共和党支持者が多いプロライフ派と民主党支持者が多いプロチョイス派が真っ向から対立。妊娠24週前後までの人工中絶を合法とした1973年の「ロー対ウェイド判決」に、プロライフ派は長年反対し続けてきた。近年、中絶クリニックの医師に対し、嫌がらせや暴行、殺害予告などの過激な行動をとるプロライフ派が急増しており、たびたびニュースになっている。
近く最高裁では、ミシシッピ州で復活されようとしている妊娠15週目以降の人工中絶禁止法が合憲か否かの審理が予定されており、「こちらも認められるのでは?」との懸念が高まる。