【お悩み相談】同僚や美容師から「休日の過ごし方」を聞かれ、思わずギクッ！　友達が欲しい女性にプウ美ねえさんが「どうもしなくてよい」と語るワケ

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

＜今回のお悩み＞
「友達や彼氏がいない状況から抜け出したい」

　プウ美おねえさん、こんにちは。私は友達がいなくて、休日は職場で親しくなった人とご飯を食べたり、母や姉と出掛けたりするのみ。同僚や美容師に休日の過ごし方を聞かれると、ギクッとしてしまいます。

　結婚して子どもも欲しいと考えていますが、なかなか行動を起こせないまま時が経っています。また、彼氏ができたときにも友達がいないことを知られたら嫌われてしまうかなと、余計な心配もしています。こんな状況をどうしたら良いと思いますか？　教えてください。(ごま油さん、35歳)

【プウ美ねえさんの回答】

　とてもお幸せそうです。友達が欲しすぎて眠れない、毎日孤独で胸が苦しい、という状態でないのなら、とくにどうもしなくてよいと思います。

　美容師さんや同僚への見栄のために友達を作るのはぜったいおやめなさい。未来の友達に失礼です。なにより、すでにご飯に行くような親しい人がいて、大人になっても家族と穏やかにつきあえているのは非常にラッキーなことです。美容師さんに事実を言ってごらんなさい。きっと羨ましがられます。

　もしかして休日の過ごし方を聞いてくる同僚は一緒にご飯を食べている相手でしょうか。そのばあいは「あなたみたいな友達とこうしてご飯に来ているよ！」と告ってしまえば万事解決ですね。未来の彼氏については、友達のいない人をえらべばよろしい。おねえさんの過去彼にも友達づきあいを一切しないひとがいましたが、最高でした。けっして偏屈なわけではなく、仕事と、家でのんびりすることを大事にする人だったのです。友達の多すぎる恋人よりぐっと落ち着けてよいものです。しょっちゅう友達に会いにでかけるような人は9割9分浮気しています。

　群れずにひとりで行動する個体がいたほうが、人間という種がいっぺんに絶滅しにくくてよいものです。友達はいなくてよい、ひとりが一番たのしい、というひともたくさんいるし、そういう心の時期が突然おとずれることもあります。それは人としてのグレードなどとは関係なく、ただの個性です。もちろん、結婚や子育てに向いているかどうかと、友達の多さもまったく関係ありません。安心して婚活しましょう。

【今月のエプロンメモ】
　コロナ禍時代、新しい人間関係がほしければSNSで同趣味の人を探すのはいかが。生身の人と会うよりぐっと気軽で、合わなければ逃げるのも簡単です。いずれにせよ、あなたも友達としてふさわしいかどうか吟味されることと、関係を保つにはそれなりに責任と努力が必要だということをお忘れなく。

＜お悩み大募集＞
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熊田プウ助（マンガ家）

1969年生まれ、ゲイ漫画家。『ホモ漫画家、ストリッパーになる』（実業之日本社）、『世界一周ホモのたび 狂』（ぶんか社）など著書多数。

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