コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

眞子さまの結婚生活の行方は? エリート夫が愛人女性と“変死”……夫婦生活で不幸相次いだプリンセス

2021/09/04 22:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

皇室が特別な存在であることを日本中が改めて再認識する機会となった、平成から令和への改元。「皇族はスーパースター」と語る歴史エッセイストの堀江宏樹さんに、歴史に眠る破天荒な「皇族」エピソードを教えてもらいます!

gettyimagesより

――ついに眞子さまの年内結婚が報じられました。結婚後はニューヨークで生活し、一時金は受け取らないといわれています。急転直下に事態が動きました。

堀江宏樹(以下、堀江) 表面化したタイミングが最悪だったと思います。100年近く前の話ですが、9月1日は関東大震災の日。当時は皇室も甚大な被害を受けました。しかも、きたる11日は眞子さまの母宮である紀子さまのお誕生日で、会見も予定されているという時です。「娘を守れていない」とおっしゃっていると伝え聞く母宮が、眞子さまの代わりに矢面に……ということでしょうか。

――眞子さまは皇女としての結婚に関連する儀式や、巨額の一時金を辞退なさるというご意向だそうですが……。

堀江 問題はそこではありません。一時金とは“皇室を離れることにはなったが、かつては皇族であった方の品位を守るために支給されるお金”です。

 結婚を強行することの代償として、儀式や一時金の辞退を持ち出し、それで世間と交渉なさるかのような行為は、ご自分で「私は皇女にはふさわしくない行いをしている」とおっしゃっているに等しく、「守られるべき品位が私にはもうありません」とお認めになったも同然なのです。

 ご自分の意志として表明するより、皇族会議の結論として与えられ、それを受け止めるという形態をとったほうがよほど良かったと思います。まぁ、ご本人は辞退の意向でも支給自体は行われるでしょう。ただ、それを寄付するしかなくなるあたりに事態は落ち着きそうですが。

――眞子さまは30歳という節目にこだわられているのでしょうか?

堀江 普通の女性として人生をやり直したいと思われているのでは。おそらくその中には普通に結婚し、何人かのお子様のママになりたいというご希望があるのだと思います。「小室さん以外に、もっといい男性がいるのでは」などと他人は気軽に言うでしょうが、次の方がすぐに見つかるとは限りません。むしろ、今回のことで難しくなったと思います。

 眞子さまは一人の女性として叶えたい人生像がおありで、それには妊娠、出産、育児といったタイムリミットのあるファクターが含まれているのでしょうね。自由という意味では大きな制限を受けざるを得ない皇族の暮らしから一日も早く抜け出したいという強いご希望がおありなのだとも、お見受けします。

――「公」を重んじ、「私」のことは最後に……という皇族の振る舞いと私たちが認識していることとは真逆の行いのように思えますが。

堀江 そうですね。国民がこれだけ反対している中での結婚強行は、皇室史上まれに見るスキャンダルです。皇室へのダメージは大きいですね。折り目正しい印象しかなかった日本の皇室のイメージが海外で変質しうる事件ですし、なにより、アメリカに渡った眞子さまと小室さんのご夫婦が、“第2のヘンリー王子とメーガン妃”になる可能性も否定できません。

 この先、眞子さまがご自分の選んだ道でご苦労なさっても仕方がないでしょう。しかし、かつてないスキャンダルを残して皇室を去っていった内親王の父宮として歴史に名を残す秋篠宮さま、そして将来の天皇と目されている悠仁さまがお気の毒ですね。

 そして、こんな時に、結婚相手の男性によって最悪の人生トラブルに巻き込まれたプリンセスについてここで取り上げねばならないのも、運命的な流れかもしれません。

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