カニエ・ウエスト、新アルバムのリスニング・パーティーが「炎上狙い」? 渦中のM・マンソン&ダベイビー、離婚協議中のキムと共演で波紋
裁判所に「Ye」への改名を申請するなど、相変わらず米メディアを騒がせているアーティストのカニエ・ウエスト。彼が新作アルバム『DONDA』のリスニング・パーティーを開催したのだが、万人には理解しにくい謎だらけのイベントだったと波紋を広げている。
カニエは現地時間8月26日、故郷シカゴのソルジャー・フィールドで、3回目となる『DONDA』のリスニング・パーティーを開催。その様子は、1回目、2回目同様、Apple Musicで生中継された。
今回は会場の中央に、アルバムのタイトルにもなっている亡き母親ドンダと過ごした実家が再現されたのだが、その中からミュージシャンのマリリン・マンソンと、ラッパーのダベイビーが登場。
複数の女性から性的虐待などの訴訟を起こされているマリリンと、先日音楽フェスで同性愛者を侮辱したダベイビーが公の場に姿を見せたのは、スキャンダル後初のこと。共にあらゆる仕事がキャンセルとなっている2人だけに、このキャスティングは「キャンセル・カルチャーへの疑問を投げかけているってこと?」「キャンセル・アベンジャーズ結成!」「炎上を狙っているとしか思えない」とネット上で波紋を呼んだ。
なお、マリリンは所在なさげに立っているだけだったが、ダベイビーはパフォーマンスを披露した。その後、舞台上ではカニエが火だるまになり、セットとして再現されたシカゴの実家も炎上。「Yeが燃えている!」と多くの人が度肝を抜かれた。
そんなパーティーでグランドファナーレを飾ったのは、半年前にカニエに離婚を突きつけたキム・カーダシアンで、純白のウェディングドレスを着て登場。スポットライトが当てられる中、粛々とカニエのもとまで歩んだ。カニエは満面の笑みで彼女を迎えたが、対面したところでライトが落ちて真っ暗に。誓いのキスをしたかは見えなかったが、2人は手をつないで会場を後にし、「復縁したということ!?」とネット上は大騒ぎとなった。
過去2回のリスニング・パーティーでは、子どもたちと一緒に席で観覧していたキム。今回のパフォーマンスについて、「ヨリを戻したいのでは」とポジティブに捉える人もいたが、大半が「キムは子どもたちの父親に協力しているだけ」と推測。
キムの妹、クロエ・カーダシアンは「こんなヤバいの見たことない!」と興奮気味にツイートしていたが、キムはこの時の動画やドレスの説明、バックステージでの様子を淡々とインスタグラムに投稿しており、愛や情熱は感じられず。米エンタメサイト「Page six」は、「カニエは友人や仕事仲間に『復縁した』と話しているが、誰一人として信じていない」とし、ネット上は、「Yeの妄想」「Yeの話題作り」などと大盛り上がりとなった。
ちなみに、現在アメリカでは大型のイベントを開催する際、新型コロナのワクチン接種パスポートの提示を求めることが“ニューノーマル”となっているが、今回のリスニング・パーティーでは4万人もの観客を入れたものの、ノーチェックだった様子。キャンセル・カルチャー、ワクチン接種、キムとの復縁、焼身パフォーマンスと、いろいろな意味で物議を醸すパーティーだったとメディアは総括している。
今回、大きな話題を振りまいたカニエだが 、昨年夏から何度も発売延期してきた『DONDA』は、8月29日にようやくリリース。全27曲(108分58秒)収録という大作で、かなり聞き応えのある作品に仕上がっている。
リスニング・パーティーに登場したマリリンは、ダベイビーがフィーチャリングされた「Jail」「Jail Part2」の2曲に、本名「ブライアン・ワーナー」名義で共同作曲家としてクレジットされている。早速試聴したファンは、「彼のものらしき声も入っている」と、盛り上がっているようだ。