嵐・相葉雅紀『VS魂』、ますます視聴率ピンチ!? 10月テレ朝新番組スタートで「アイドル礼賛番組に勝ち目はなさそう」
ジリ貧の『VS魂』(フジテレビ系)に対する包囲網が、さらに強化されそうだ。10月から、裏番組でかまいたち司会によるバラエティ番組『ウラ撮れちゃいました』(テレビ朝日系)がスタート。同番組は「“企業”、“工場”、“施設”…様々な“ウラ側”に潜入する社会科見学バラエティ」で、かまいたちの2人はゴールデン帯初MCとなる。
なおこれに伴い、くりぃむしちゅーによる『日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館』(同)は終了する。
「『ウラ撮れちゃいました』は今年5月、テレ朝・弘中綾香アナとバイきんぐ・小峠英二の司会で一度パイロット版を放送。その時は新幹線や自衛隊など、キッズ、ティーン層も食いつきそうな“裏側”が紹介されていました。10月から放送が始まったら、『THE 突破ファイル』(日本テレビ系)と数字争いの一騎打ちになるでしょう。といっても、『突破』はF1(20~34歳女性)、F2(35~49歳)もつかんでいますから、どこまで牙城を崩せるか。また、時間帯トップ視聴率の『ブレバト!!』(TBS系)は50代以上を中心に、ファミリー層にも受け入れられている。今やただのアイドル礼賛番組と化した『VS魂』は、木曜夜に勝ち目はなさそうです」(芸能ライター)
木曜午後7時台といえば、かつては『VS嵐』の独壇場で『プレバト!!』も当初は苦戦し、迷走していた。日本テレビも『みんなのアメカン』『快脳!マジかるハテナ』『あのニュースで得する人損する人』(のち『得する人損する人』に改題)と、さまざまな番組を投入したが数字を残せず、現在の『THE 突破ファイル』でようやく好調の波に乗った。
ところが、打倒『VS嵐』のもと各番組が力をつけたことで、リニューアル後の番組『VS魂』は苦戦。『プレバト!!』と『突破』に阻まれて視聴率が低迷を続けている。
なお、6年続いた『ハナタカ』の終了と『ウラ撮れちゃいました』のスタートには、テレ朝の改革が関係してるようだ。
「テレ朝はこの秋、木曜と水曜夜7時の改革に乗り出しました。『ハタナカ』と同じく6年続いた水曜の『あいつ今何してる?』を打ち切り、千鳥・ノブと弘中アナによる『ノブナカなんなん?』を、土曜プライム帯から昇格させるんです。いずれの改編の背景も、コアターゲットの獲得と聞いています。日テレと比べると、そこまで個人視聴率に注力してこなかったテレ朝がようやく動き出したということでしょう」(業界関係者)
どうやら『ウラ撮れちゃいました』はテレ朝の肝煎り番組のようだが、これで『VS魂』がさらに数字を落とすことになっては、フジテレビも頭が痛いはず。もし嵐がまた活動を再開したとき、あるいはメンバーがゲスト出演するときの場所として、番組は確保しておきたいところだろう。
「もちろんフジテレビとしては『VS嵐』の復活を待ち望んでいるでしょう。しかし、嵐自体に活動再開の気運が全くない今、とにかく『VS魂』を続けるしかない。そのためには、相葉雅紀、風間俊介以外の魂メンバーをじっくり育てて認知度を上げていき、彼らを見たいというファンを増やしてくしかないでしょう。10月以降、視聴率がピンチに陥るのはもはや避けられないでしょうから」(同)
ゲーム企画を大幅リニューアルし、ジャニーズタレントを次々ゲスト登場させるなど、テコ入れをしたばかりの『VS魂』。残念ながら今のところ結果は伴っていないが、『VS嵐』復活という一縷の望みを捨てずに、なんとか持ちこたえてほしいものだ。
(村上春虎)