英国アンドリュー王子、性的虐待で訴訟問題へ! エプスタイン事件の被害者女性が「乱交などの性的虐待被害を受けた」と提訴
2019年に拘置所で急死した米富豪ジェフリー・エプスタイン。彼には長年、少女たちへの性的虐待および、人身売買あっせんの疑いがかけられ、2度目の逮捕直後に“自殺した”と報じられた。
未成年の頃、彼に性的人身売買されたと訴えていた女性ヴァージニア・ジュフリーが、現地時間8月9日、英王室のアンドリュー王子から性的虐待を受けたとして、損害賠償を求める訴訟を起こした。「権力者や富豪だから自分の行動の責任を負わなくてもよい、なんてことは絶対にあり得ない」と主張しており、「他の被害者に、沈黙しながらびくびく暮らさなくてもいいと知ってほしい。告発して正義を求めれば、自分の人生を取り戻せるのよ」と呼びかけている。
米ニュース番組/サイト「Foxニュース」によると、ヴァージニアは、17歳の時にエプスタインがニューヨーク・マンハッタンに所有していたマンションでアンドリュー王子から性的虐待を受けたとし、児童虐待法に基づいてマンハッタン連邦地裁に訴えを起こした。
1999~02年の3年もの間、この場所以外にも、エプスタインがカリブ海のヴァージン諸島に所有する邸宅、また彼の元パートナーであるギレイン・マックスウェルがロンドンに所有するマンションで、アンドリュー王子から乱交を含む複数の性的虐待の被害を受け、「決して癒えることがない甚大な精神的苦痛を与えられた」と主張。英王室という究極の上流階級層であっても責任は取るべきだと強く求めている。
ヴァージニアは、16年にエプスタインが民事訴訟を起こされた際にも、被害者の1人として、未成年だった頃にアンドリュー王子から性的暴行を受けたと証言。20年5月にNetflixで配信された告発ドキュメンタリー『ジェフリー・エプスタイン:権力と背徳の億万長者』にも顔出しで出演し、アンドリュー王子からの性的虐待を細かく明かし、世界中の関心を集めた。
エプスタインは06年に少女たちを性的に搾取したとして起訴されたが、量刑は驚くほど軽かった。この時の検事は後に非難を受け、19年には労働長官の職を辞任する事態になっている。
彼は服役後も富豪や権力者相手に少女たちを児童買春させており、19年7月に再逮捕。無罪を主張したが、翌8月10日に拘置所で首を吊り死亡し、「大富豪や権力者のクライアントたちの命令で暗殺された」などといった“陰謀説”が根強く残っている。