P!NK、「私が喜んで罰金を払う」と表明! ビキニ拒否で罰せられたビーチハンドボールチームを支持
さまざまな言動を通じて女性へ力強いエールを送り続けている歌手のP!NK(41)。そんな彼女が、試合出場に際しビキニボトムではなく、ショートパンツを着用したとして1,500ユーロ(約20万円)の罰金を科せられたノルウェーの女子ビーチハンドボールチームを支持するとTwitterで表明。罰金を肩代わりしたいとオファーした。
同チームは、7月19日に開催された欧州選手権の試合にショートパンツで出場。男子選手はゆるゆるのトップにショートパンツ着用なのに、女子選手は“ぴっちりしたトップス”に“横幅10cm以下のビキニボトム”との規定に抗議したもので、欧州ハンドボール連盟は服装規定違反として選手1人当たり150ユーロ、合計1,500ユーロの罰金を科した。
P!NKは現地時間24日、「セクシスト(性差別主義者)的なユニフォーム・ルールに抗議したノルウェーの女子ビーチハンドボールチームを心から誇りに思う。罰金を払わなければならないのは、性差別している連盟のほうだ」と、ところどころ大文字で強調しながらツイート。
「みなさん、よくやったわ。私は、みなさんのためなら喜んで罰金を払いたい。その調子でがんばって!」とエールを送った。
ビーチバレーやビーチハンドボールなどの競技で、女子選手にビキニ着用が強要されていることに反発する選手は多く、数年前から議論を呼んでいる。フェミニスト団体からも強い非難を受けており、イスラム圏の女子選手に対しては全身を覆うユニフォームでのプレーが許されているが、欧州では今もビキニが絶対。
砂の上で行う競技のためビキニが最も機能的だという意見もあるが、男子選手にはビキニ着用を強要していないため、「ビキニをはけというのは、女子選手を性的対象として扱っているから。性的画像被害も多いのに」などと反発は強まっている。
陸上や水泳、体操の女子選手たちも、バストや股間にピントを合わせて「性的な意図をもって写真を撮影される」という被害に多く遭っており、現在開催されている東京五輪では性的ハラスメント目的での撮影禁止を発表。25日に行われた体操の予選では、ドイツの女性選手が、レオタードではなく、長袖長ズボンのユニタードで出場。「好きなものを着られるようになるべき」と主張し、話題になっている。
P!NKは2017年のMTVビデオ・ミュージック・アワードでマイケル・ジャクソン・ビデオ・ヴァンガード賞を受賞した際、当時6歳だった娘の悩みを話を引き合いに出しながら、外見をとやかく言われがちな女性に対して、「そういう人たちが変われるよう、私たちが助けてあげよう。彼らがもっといろいろな美の価値観を知ることができるように」と発言。パワフルなフェミニストスピーチだと高く評価された。