NHK朝ドラ、“不貞の扱い”で物議! 『おかえりモネ』不倫は「昭和の倫理観でよくある話」、『半分、青い。』は「不倫は主婦の憧れ」発言が騒ぎに…
清原果耶が主演を務めるNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』の6月24日放送回が、ネット上で物議を醸している。ジャズ喫茶のマスター“トムさん”こと田中知久(塚本晋也)が、過去の不貞行為について「昭和の倫理観ではよくある話」と語る場面があり、朝ドラの“不倫の扱い”をめぐって視聴者の間で異論が続出しているのだ。
「『おかえりモネ』は、宮城・気仙沼湾沖の島で生まれ育った主人公・永浦百音(清原)が気象予報士を目指して上京し、失敗と成功を繰り返しながらも成長していく姿を描いた物語。24日に放送された第29話は、百音が肺がんを患うトムさんの力になろうとする……という内容でしたが、その中で、かつて妻子に逃げられたことがあるというトムさんの“浮気癖”を知る場面も。『結婚してるのに』と驚く百音に対し、トムさんは『わりとよくある話だったんだよ。“昭和の倫理観”だよ』と言い訳していました」(芸能ライター)
この“不倫=昭和の倫理観ではよくある話”というセリフに、ネット上では「昭和だろうと何だろうと不倫は許せない」「昭和のことだからって不倫が正当化されるわけないだろ!」「いつの時代だって、不倫された側は傷つくのにね」との意見が続出。Twitterでは「昭和の倫理観」が一時トレンド入りしたが、中には「ドラマのセリフでしょう? それを言ったトムさんも後悔してるみたいだった」「実際、今より昔のほうが不倫に対して世間も甘かった気がする」という意見も見られた。
「昨今、ドラマや映画の不倫描写に対して過敏に反応する視聴者が増えており、不倫を許容するような発言はすぐに炎上してしまう風潮があります。ちなみに、2018年に永野芽郁が主演した朝ドラ『半分、青い。』でも、今回と似たような騒動が起きました」(同)
ムンプス難聴を患う主人公・楡野鈴愛(永野芽郁)が漫画家を目指す同ドラマは、序盤の第47話で、鈴愛の師匠である少女漫画家・秋風羽織(豊川悦司)の秘書・菱本若菜(井川遥)が、過去に不倫していたことが判明。鈴愛は「ウチのお母ちゃんが憧れとったヤツや」と言い、鈴愛の母・晴(松雪泰子)が不倫ドラマを楽しむ映像と同時に、「いつだって不倫は主婦の憧れです。あっ、朝から失言」というナレーションが流れたのだ。
「当時、ネット上には『世の中すべての主婦をバカにしてる』『私も主婦だけど、不倫願望なんてないよ!』『失言とわかってて放送するなんて、“炎上商法”なの?』といった批判の声が相次ぎました。『これがNHKのドラマだと思うとガッカリ』という声もありましたし、そもそも朝ドラの視聴者には主婦層も多いですから、不倫に拒否反応を示す声が上がるのも無理ありません」(同)
ナレーションだろうとセリフだろうと、不倫の扱いには慎重さが求められるようだ。