サイゾーウーマンコラム日本のアウト皇室史結婚でモメたプリンセスに訪れた悲劇 コラム 【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!! 眞子さまより日本を騒がせた、プリンセスの“恋”と“婚約トラブル”! モメまくった結婚問題が迎えた「悲劇」 2021/06/12 17:00 堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト) 日本のアウト皇室史 婚約から10カ月後、大久保さんに深刻な変化が…… ――すでに奥さまみたいですね。 堀江 こうして秘密の恋が人知れず深まっていく中、なんらかの深刻な変化が大久保さんの中で起きたのが同年12月1日とされます。残念ながら、詳しくはわかりません。彼には「血にまつわる性の悩み」があったと、曖昧な理由が公表されているだけですが、愛人を作るような実の父親を軽蔑する大久保さんが結婚し、子どもを持つことになれば、父親から引き継いだ“淫蕩の血”が、わが子にも流れる……というようなことが恐ろしかったのではないか、と推測します。 この時、大久保さんは20歳(ちなみに慧生さんは19歳)。ちょっと頭でっかちすぎるかなぁ、と思ってしまいますが……。いずれにせよ、大久保さんの自殺願望が、急速にこの時期に高まり、後には引けなくなったようです。 ちなみに先ほど紹介した、「人を愛すると云うことは、人間の感情を動かすもっとも大きな動機」という文章が慧生さんによって書かれたのは11月になってから。二人の仲が熟してきていた最中のことでした。 ――なんだか危険な雰囲気になってきましたね。この先の展開が怖いです。 堀江 大久保さんには昔から自殺願望があり、実家からライフルを東京に持ってきていたようです。そして同1957年12月4日の朝、自宅を何気なく出ていった慧生さんが二度と生きて帰ることはありませんでした。大久保さんと慧生さんの二人の遺体が、天城山で発見されたのです。 次のページ 実家は「生きて帰れば、交際を認める」と宣言 前のページ12345次のページ 楽天 眠れなくなるほど怖い世界史 関連記事 眞子さまだけじゃない! 日本中を騒がせた、プリンセスの恋人は「非常識で失礼な男」!? モメにモメた結婚問題の行方「小室さんとの結婚」もはや天皇命令!? 皇族の“婚約破棄”と“再婚”にみる、眞子さまの「正しさ」とは皇室に起こった“婚約破棄”騒動、信じられない「ムチャな理由」! 宮様のワガママで大波乱皇后さまと女官の複雑な関係明らかに!? 知られざる寵愛と「手紙」の存在天皇陛下を味方につけた侍従長、女官を追放! 宮内庁に渦巻く“男の嫉妬”が生んだ悲劇