『わたナギ』多部未華子着用の話題のアクセが10%オフに! 借金200万の買い物狂い、30万のイヤーカフを購入も、意外な“盲点”が……
それから2日後。あの夢にまで見たイヤーカフがやってきました。素早く受け取ると、私はもう待ちきれずに、ステディが運転する車の中で包み紙を開け始めました。念願のイヤーカフとの初対面は、「イメージ通り」! 着用にはちょっと手間取ったものの、がっちりと耳にはまってくれて、落とす心配はなさそうでした。とはいえ、“盲点”もありました。私の髪はボブカットなのですが、髪を耳にかけてもパサーっと髪が落ちてきてしまうのです。ぐむむ……TASAKIのイヤーカフを見せつけるためにはピンで留める必要があるわねえ……。ううん、おしゃれは我慢って言うし、このイヤーカフを見たら、みんな「わあお、素敵!!」と言ってくれるはずよ!!
「見て、タクちゃん! 私のイヤ―カフ!」
その後、私は夕食の準備をするステディの前に飛び出しました。
「可愛いよね!?」
そして、ずずいとステディにイヤーカフを見せつけました。ステディはしげしげと私の耳を見て言いました。「ちょっとごつすぎるんじゃないかなあ」。
え……?
「かっこいいとは思うけど、なくてもいいと思うよ」
な……ん……だと………? まさかの『なくてもいい』発言……! 30万円もするイヤーカフなのに……なくてもいいだってええええ!?!?!?!? この言葉に私は衝撃を受け、しばし考えました。私が「可愛い」と思ってもらいたいのは、まずはステディ。そのステディが「なくてもいい」と言っている……。果たして、落とすリスクもある30万円のイヤーカフを身に着ける理由はいずこへ……???
はあ……。自分では可愛いと思ったけど、ウケを考えると難しいもんだわねえ……。耳じゃ自分では見られないから、余計に人の目が気になってしまうのよ……。そんなわけで今回は泣く泣く返品しようかしら。あ、でもカード破産まっしぐら街道からはちょっとだけ逸れたわ……。じゃあ、いいとするか……。
■今回の出費 TASAKI「デインジャースコーピオン」27万2,250円