『爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞!!』“テコ入れ”失敗!? 「もう別番組」「今までのほうがよかった」と批判のワケ
5月9日に放送されたバラエティ番組『爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞!!』(テレビ朝日系)。前回より“テコ入れ”が行われたようだが、視聴者からは「今までのほうが面白かった」と不評を買っていた。
前週2日からスタートした新コーナー「シンパイな生き物図鑑」では、街で見かけた“シンパイな人”をコントで再現。今回は、「やりすぎな店員」「やり口かっこ悪い人」「目的わからない人」という3つのテーマで、クセが強い人物を芸人たちが演じていた。
「昨年末に放送された『M-1グランプリ2020』(同)のファイナリストである錦鯉や、若手お笑いコンビ・ビスケットブラザーズなど、売り出し中の芸人が再現コントを繰り広げました。中でも視聴者の注目を集めたのは、同番組MCである爆笑問題・田中裕二が、マネジャーの失言を厳しく責める様子を再現した、お笑いコンビ・ウエストランドのコント。これを見た爆笑問題・太田光は、『(田中は)どこで火が付くかわからないから怖いんだよね』『言ってみれば、パワハラ人間』などとイジり、笑いを誘っていました」(芸能ライター)
しかし、そんな『シンパイ賞!!』の番組内容に対して、ネット上では「ただのコント番組になっちゃってつまらない」「これじゃもう別番組だし、見るのやめようかな」「今までのほうが面白かったのに、なんでテコ入れしたの?」といった声が続出。中には、「前の内容に戻すように、問い合わせフォームから意見送った」との書き込みも見受けられ、不満を抑えきれない視聴者も多かったようだ。
「もともと同番組は、芸人の密着ロケを行ったり、スタジオで芸人の悩みを聞いたりするコーナーが中心でした。それが2日に放送された回から『シンパイな生き物図鑑』がスタートし、“コント”がメインの番組に様変わりしたため、視聴者は違和感を抱いたのかもしれません」(同)
『シンパイ賞!!』は、3月25日に行われたテレビ朝日の放送番組審議会の中で、議題に上がっていた番組の一つだった。
「その模様は、4月25日に『はい!テレビ朝日です』で放送され、同局のYouTubeチャンネルで今も確認できますが、審議会委員である作詞家・秋元康氏は『シンパイ賞!!』について、『話芸で面白い話をさせて、それで編集して面白いところだけつなげるっていうやり方、そろそろ苦しくないですかね』と懸念点を指摘。ほかの参加者からも、『スタジオのゲストの人数が多すぎる』『タイトルがかなりくどい』といった意見が出ていたんです。これらを参考に、テコ入れが行われた可能性もあるでしょう」(同)
一方、脚本家の内館牧子氏は、深夜番組としてスタートし、昨年10月に午後10時台の放送へと“昇格”した『シンパイ賞!!』について、「幅広い年代に家族そろって楽しんでもらう。そういうありきたりなことを考えては、絶対にいけないと思います」「深夜からせっかく引っ越してきたから、幅広い年代に(見てもらう)ってなってはダメ」とアドバイス。
こうした意見に加え、視聴者の反応も番組作りに生かしてほしいものだが……。