フジ『27時間』放送中止で、日テレ『24時間』“不要論”続出! その裏で「チャリティマラソンランナーもすでに複数人が内定」との情報も
日本テレビ系の恒例番組『24時間テレビ 愛は地球を救う』が、今年も8月21~22日に放送される。一方で、日テレと同時期に『FNS27時間テレビ』を長年放送してきたフジテレビは、5月12日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、昨年に引き続き番組の中止を発表。両局の対称的な対応を受け、番組の存在意義をめぐり、ネット上でさまざまな意見が飛び交っている。
「今年の『24時間テレビ』については、5月8日放送の『1億3000万人のSHOWチャンネル』(日本テレビ系)内で、同番組MCの嵐・櫻井翔から、ジャニーズ事務所の後輩グループ・King&Princeが初のメインパーソナリティーに就任すると発表されました」(芸能ライター)
コロナ禍にあった昨年も『24時間テレビ』の実施を強行した日テレに対し、昨年に続き今年も放送を断念した『27時間テレビ』は、2017年から総合司会にビートたけし、キャプテンとして関ジャニ∞・村上信五を起用。同時に、お笑い色の強かった番組を、「学び、笑い、楽しめる」をテーマとした硬派な内容にリニューアルしたが、その一発目となる「日本の歴史」にスポットを当てた17年は、平均視聴率8.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と振るわず。その後も、18年放送の『にほん人は何を食べてきたのか?~』は7.3%、19年の『にほんのスポーツは強いっ!』は5.8%と、3年連続で最低視聴率を更新している。
「もともと『24時間テレビ』に対抗するノリで作られた『27時間テレビ』は、いまや“たけしの番組”という側面が強く、その内容も事前収録したVTRを流すばかりになっている上、視聴率も悪い。そのため、費用対効果や放送する意義を考えた結果、コロナ禍での放送中止を余儀なくされたといわれています」(スポーツ紙記者)
このように、『27時間テレビ』は局として“あえてやる理由がない”と判断されたとみられるが、日テレは『24時間テレビ』に対する意識が高いという。
「日テレは、『24時間テレビ』が“チャリティー番組”であることを全面に押し出しており、局として『放送することが義務』といった空気を醸しています。また、毎年メディアの関心も高く、メインパーソナリティーやチャリティーランナーを予想する記事が連発されるなど、業界的な需要は確かにある。ネット上では、今年も『なぜ「24時間テレビ」は中止しないのか?』『日テレはフジを見習うべき』という批判の声が噴出していますが、放送することに使命感を抱いている日テレは、コロナ禍で慎重な番組づくりを心がけているようです」(同)
放送まで3カ月以上ある現段階でメインパーソナリティーを解禁したのも、日テレの“感染対策”の一環だという。
「今年の発表は、例年よりも1カ月以上早かった。日テレは、番組でもしクラスターが発生しても対応できるよう、すべての段取りを昨年より1カ月以上早く進行しているそうです。制作スケジュールに余裕を持たせている以外にも、問題が起きた時のために予備の企画を複数用意しているとか。一方、チャリティマラソンのランナーもすでに複数人が内定しているといいますが、どういう形で走るのか、そもそも企画を行うかなど、決定するのはまだ先のようです」(週刊誌記者)
ちなみに、昨年はシドニー五輪女子マラソン金メダリスト・高橋尚子氏が「1周5kmのコースを走るごとに10万円寄付する」という企画に挑戦し、ネット上では「走れば走るほど高額募金しなきゃいけないの?」「高橋さんが走った分、日テレがお金を出すんじゃなくて?」と議論を呼んでいた。
「局としては感染対策など配慮を重ねた結果、ああいった形に落ち着いたそう。それでも批判は寄せられましたから、今年の放送決定を早めに発表したのも、『どうせ苦情はあるのだから、早めに告知してしまおう』という思惑があったのかもしれません」(同)
何はともあれ、実施が決まった以上は、トラブルもなく無事に放送が終わることを祈るばかりだ。