TOKIO・松岡昌宏、「すごく残念で、寂しい気持ちはみんな一緒」……主演舞台の一部公演中止に、素直な心情吐露
TOKIO・松岡昌宏がパーソナリティを務めるラジオ『松岡昌宏の彩り埼先端』(NACK5)。5月2日の放送では、松岡が主演舞台『東京ゴッドファーザーズ』の公開延期に関する心境を語る場面があった。
『東京ゴッドファーザーズ』は、3人のホームレスがゴミ捨て場に捨てられていた赤ん坊の親を探すために、クリスマスの東京を駆け回るというストーリー。松岡のほかにマキタスポーツ、夏子らが出演し、5月6〜30日に東京・新国立劇場で上演予定だったものの、緊急事態宣言の発令を受け、5月2・3日のプレビュー公演及び5月6〜11日の本公演が中止に。松岡は4月25日放送回にて、舞台稽古に励んでいることを楽しげにリスナーに報告していた。
今回の放送で松岡は、「無事舞台が開催されるよう、祈っています」というメールを読み上げながら、「本当にたくさんの方からメッセージいただきまして、ありがとうございます」とリスナーにあらためて感謝。公演日程の約3分の1にあたる9公演が中止になったことを明かしながら、「まあすごく残念で、寂しい気持ちはみんな一緒なんです。40日近く稽古を重ねてきて、まあちょっと、ほんとに皆さんに見てもらいたいなあと思う、素晴らしいお話になっていて」としみじみ。
続けて、「(舞台が)できないつらさ、悔しさ、寂しさ、悲しさ、それはもちろん当然あるんです」「ただ、それを言ったところで状況は変わらないという現実があり……」と前向きな姿勢を示し、「初日が5月12日に開いてほしいという願いと、もし開くことができたら、そこから来てくれたお客さんに、こんな時期ですから、少しでも楽しんでもらいたい」とリスナーに呼びかけた。
さらに、自分たちだけでなく世の中全体がつらい時期であるとした上で、緊急事態宣言発令時、舞台が“全公演中止”という最悪の形になった場合の“心の切り替え”として、「この経験は絶対ムダではなかった」と思うようにしようと誓ったことを告白。「『東京ゴッドファーザーズ』というカンパニー、素晴らしいお話、そこで40日間稽古をさせてもらって、この作品のお芝居をやらせてもらったこと。この芝居を経験できたっていうのは、絶対に財産になる」「マキタさん、なっちゃんはじめ、一丸となって稽古に励んだっていう事実は変わらない」と断言しながら、「自分の中でポジティブに捉えていこうかな、とは思ってます」と心境を語った。
その後、公演中止により観劇できなくなってしまったリスナーに向けて、あらためて「本当に申し訳ないと思うし、悲しい」と謝罪しながらも、「『あの時、見たかったな』っていう気持ちを持っていただくってことが、我々演者には悔しいけど、うれしいこと」と前向きなメッセージを発信。「自分たちがどの立場でどう納得していくか。これからは……、まあこれからもですね。みんながさんざん頑張りすぎたこの2年間で、これからもまだそれが続くんだとは思います」と、依然として新型コロナウイルスが猛威を振るう中、それぞれの立場からウイルスと向き合っていくことが大切だと持論を述べた。
なお松岡は、「稽古、ほんと楽しいんでね」とも発言。舞台の演出を担当する藤田俊太郎氏の「切り替えが大事だから、ポジティブにいきましょう」という意見が、自らの考えとまったく同じだったとしながら、「皆様にご報告できる近況報告としては、今んところ『東京ゴッドファーザーズ』に関してはこういったところです。決してネガティブにはなりたくないのでこういう報告なんですけど、受け止めていただけたらなと思いました」と、話を締めたのだった。
今回の放送を受け、ネット上では「自分の悲しみより、きっと周りや観客への気持ちを一番に考えて言ってくれてるんだね」「こういう言葉が聞けることはありがたい」「マボちゃんありがとう。もし嘆いて悲しんだ言葉だけを聞いたなら、もっとつらい気持ちになってたと思う」と、松岡の言葉に感謝する声が多数上がっていた。