TBS『クレイジージャーニー』、“ヤラセ”で打ち切りは「もらい事故」だった!? 「真面目に検証したら、全番組打ち切り」と嘆き
2019年に“ヤラセ演出”が発覚して打ち切りとなったバラエティ番組『クレイジージャーニー』(TBS系)が、今年5月19日に特番として復活する。「人気番組だっただけに、ネット上では『待ってました!』と喜びのコメントが続出しているほか、TBS局内でも安堵の声が出ている」(テレビ局関係者)ようだ。
「ダウンタウン・松本人志とバナナマン・設楽統、タレント・小池栄子の3人がMCを務める『クレイジージャーニー』は、世界を巡る“狂気の旅人(クレイジージャーニー)”を紹介する深夜番組で、15年1月にパイロット版が放送。同年4月に『テッペン!』木曜日枠でレギュラー化を果たしました。その後、放送曜日の移動を繰り返しながら、コアなファンを獲得して人気番組に成長しましたが、19年9月、TBSは番組内で好評だった『爬虫類/昆虫ハンター』という企画において、“スタッフが用意した生物を、現地で発見したかのように見せる演出”がなされていたことを発表したんです」(スポーツ紙記者)
当時、同局は他番組の演出についても問題が浮上し、世間で物議を醸していた。
「同年8月、バナナマンとTBS・日比麻音子アナウンサーがMCを務めていた『消えた天才』で、野球のリトルリーグ全国大会にて当時12歳の少年が投球したVTRを“早回し”して、実際より速く見せていたことが判明。さらに、卓球やフィギュアスケート、サッカーの映像でも同様の早回し加工をしていたことがわかり、9月から番組は放送休止となりました。そんな中で『クレイジージャーニー』の不祥事も明るみになり、TBSは10月に両番組の終了を発表。この頃から、局内では一時期、ヤラセなどに関する“内部告発”が続出していたといいます」(同)
それは、TBSのあらゆる番組が打ち切りになりかねないほど、混沌とした状況だったとか。
「局内では、打ち切られた番組のスタッフを中心に『あれがダメならこれもダメだろ!』といった告発が相次いでいたそうです。まるで“魔女狩り”のようにさまざま番組の問題をあげつらって、TBS幹部が『一つひとつ真面目に検証していったら、全番組が打ち切りになってしまう』と嘆いていたほど。『クレイジージャーニー』に関しても、内部調査によってヤラセが認められ、急きょ打ち切られたわけですが、当時、番組出演者やスタッフは不服そうにしていて、局関係者の間では『もらい事故に近い』との認識もあった様子。ヤラセはあってはならないことですが、“特番”という形でも『クレイジージャーニー』が復活することにホッとしているようです」(前出・関係者)
4月30日に更新された番組公式Twitterでは、「制作過程の適正化及び再発防止に一定の道筋がついた」と報告されている。突然の打ち切りによりお蔵入りしていたであろうVTRも、ようやく日の目を見ることになりそうだ。あとは視聴者を純粋に楽しませてくれることを祈りたい。