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世界的に大ヒットしてるけれど

ジャスティン・ビーバー、炎上続きの新アルバム『Justice(ジャスティス)』にまつわる5つのエピソード

2021/04/30 18:39
堀川樹里(ライター)

 3月19日に約1年ぶり通算6枚目の新作アルバム『Justice(ジャスティス)』をリリースしたジャスティン・ビーバー。レビューでの評判はいまいちだが、米ビルボード総合アルバムチャートは初登場首位を獲得。コンピレーションアルバムも含めると8枚目の首位を獲得したソロアーティストとなり、史上最年少記録。「正真正銘のキング・オブ・ポップだ!」とファンを大喜びさせている。

 そんなトップスターのジャスティンだが、先日も髪をドレッドヘアーにして「(黒人)文化の盗用!」だと大炎上。相変わらず世間を騒がせまくっている。

 今回は、そんなジャスティンの『Justice』にまつわる炎上ネタを5つ、ご紹介。

キング牧師のスピーチをサンプリングして炎上

 このアルバムでは、冒頭と中盤に黒人差別の撤廃に人生を捧げたマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の声が流れる。

 冒頭、妻ヘイリーに捧げるラヴ・バラード「2 Much」が流れる前、牧師の名言「どんな場所にある不公正も、あらゆる場所への公正さへの脅威である」が流れ、7曲目の「MLK Interlude」でも、キング牧師が暗殺される1年前の1967年4月にジョージア州アトランタのエベニーザ・バプティスト教会で行った、群衆に「勇気を持ち、立ち上がろう」と呼びかけるスピーチが入れられているのだ。

 今回のアルバムのタイトルは、“正義”という単語だが、このアルバムのテーマは世界中で大きな関心を集めている人種差別ではなく、妻ヘイリーとの関係。アルバムをリリースした日に、キング牧師夫人が設立した団体や人種差別や貧困撲滅を掲げ活動している団体への支援を表明したジャスティンではあるが、ネット上では「なぜ牧師のスピーチをラヴソングだらけのアルバムにサンプリングするんだ?」「不適切にも程がある」などと大バッシングが巻き起こった。

 ジャスティンは、「カナダ人だから……学校で黒人の歴史について教わらなかったんだ」と自分が嫌われても仕方ないと弁明した上で、キング牧師の感動的なスピーチを広めることが目的だと説明。「傲慢もいいとこ」だと、さらに炎上してしまった。

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