映画『るろうに剣心』最新作、「あまりにも不運」と同情されるワケ! 「公開延期が裏目に」「これまでも山あり谷あり」
映画『るろうに剣心 最終章 The Final』が4月23日に公開され、映画ランキング(興行通信社調べ)で、2週目の『名探偵コナン 緋色の弾丸』に次ぐ、初登場第2位を記録したが、マスコミ関係者の間では「あまりにも不運」と同情されているという。
和月伸宏氏の人気漫画『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』(集英社)を原作とした本作は、佐藤健を主人公・緋村剣心役に抜てきし、2012〜14年までに3作が制作され、いずれも大ヒットを記録。昨年、第4、5作目となる最終章2部作『The Final』と『The Beginning』がそれぞれ7月3日、8月7日より連続公開される予定だったが、コロナ禍の影響により、公開延期となっていた。
「そんな中、満を持して、今年4月23日から『The Final』が公開されたのですが、まさかの2日後、25日から、東京、大阪、京都、兵庫で緊急事態宣言が発令。該当地域の大手シネコンは休業を余儀なくされている状況だけに、興行的に大ダメージを食らっているといえるでしょう。以前は、『The Final』『The Beginning』2作で100億超えも夢ではないと騒がれていましたが、今の状況だと、おそらく予想を下回る結果になりそうです。公開を延期したのに、それが裏目に出たとは、本当に運が悪いとしか言いようがありません」(芸能記者)
『るろ剣』の映画版は、「これまでも山あり谷ありだった」(同)という。
「17年には、和月氏が児童ポルノ動画を所持していたことが発覚し、書類送検されるという事件が起こりました。また昨年5月には、『The Final』『The Beginning』に雪代縁役で出演する新田真剣佑が、緊急事態宣言下で沖縄旅行に訪れて大バッシングが吹き荒れ、さらに同年9月には、第2作以降の主要キャストの一人である四乃森蒼紫役・伊勢谷友介が、覚醒剤取締法違反で逮捕されています」(同)
こうした幾多のトラブルを乗り越えようやく公開にこぎ着けただけに、本シリーズのファンはSNSで、『The Final』『The Beginning』に温かいエールを送っているようだ。
「先に公開された『The Final』に対しては『アクションがすごい』『意外な展開が多くてドキドキした』『剣心、かっこよかった!』などの声が上がっています。特に真剣佑の殺陣シーンは大好評のようで、『さすが世界的アクションスター・千葉真一の息子』という声が多く聞かれますね。また、緊急事態宣言によって興行成績が低迷することを気にしているファンからは、『地方勢、頼んだ』といった声援も飛んでいます」(同)
3回目となる今回の緊急事態宣言は5月11日までとされているが、6月に『The Beginning』が公開される際、まさかの“4回目”とならないことを祈りたい。