“紀州のドン・ファン”元妻逮捕、覚醒剤入手ルートは「東京」!? “元女囚”が「和歌山で買うことはない」と断言するワケ
テレビでドン・ファン氏の訃報を知った時、最初は「これはカプセルかな?」と思いました。知り合いにもカプセルにシャブを仕込んでいる売人がけっこういてましたしね。普段使ってない人にムリに飲ませるなら、カプセルが一番です。でも、胃の中にはカプセルの形跡がなかったという話が出回ってますね。
ドン・ファン氏はいつも栄養ドリンクを飲んでいたそうで、それに入れられたのではないかちゅう話です。栄養ドリンクのほか、ビールとかコーヒーとか、苦みや甘みのあるものは、シャブの苦みを消せるんですよね。まあ問題は、誰が入れたか……ですが。いずれにしろ急性の中毒なら、絶命までに相当もがき苦しんだと思いますよ。私もオーバードーズ(OD=薬物の過剰摂取)の経験はありますが、ほんまに苦しくて、死ぬかと思いましたから。おかげさまで、まだ生きてますけど(笑)。
覚醒剤やヘロインなど違法の薬物でなくても、向精神薬や鎮痛剤などを過剰に摂取することで意識がもうろうとなったり、気絶したり、頭痛や吐き気、震えにおそわれることはあります。記憶障害もあるし、もちろんサイアク死ぬこともあります。死ぬほどではなくても、脳や手足に障害が残ることもあります。今思えば、自分も一歩間違えば死ぬ世界にいたというのは、我ながら呆れますね。
獄中(なか)で知り合ったコには、そういう経験のあるコも多く、たまにみんなでOD自慢をしていました。あるコは、キメセクしてたカレがODで意識を失った時に、「お風呂に入れて体を温めた」と言っていました。心臓が弱い人なら死んでたのと違いますかね。でも、彼女いわく体温が下がるのが一番アカンそうです。
「幸い意識は戻ったけど、今度は暑いとか寒いとか痛いとか言って暴れるんで、3日くらい睡眠薬を打って寝かせといた。今もカレはピンピンしてるけど、あの時はビビったわー」と笑っていました。若かったからでしょうか。皆さんはマネしちゃだめですよ。