アカデミー賞、異例の展開が「違和感ありすぎ」「変なの」と炎上! 「視聴者59%ダウン」の厳しすぎる結果に
現地時間4月25日に例年より2カ月遅れで開催された「第93回アカデミー賞」。新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいるアメリカということもあり、対面式で行われたが、全員が検査を義務付けられ、ソーシャルディスタンスを取り、なおかつ会場はいつものハリウッドのドルビー・シアターとロサンゼルスのダウンタウンにあるユニオン駅に分散。出席者の数も大幅に減らした異例の式典となった。
年々視聴率が下がっているアカデミー賞授賞式だが、今回の授賞式プロデューサーの一人、スティーヴン・ソダーバーグは、「これまでとは、まったく異なる授賞式になる」「映画のような式典になる」と抱負を語っており、注目度はそこそこあった。しかし、ふたを開けてみると、式典の流れにはさほど大きな変化はなく、こんなもんか、という空気が漂い始めた。
ところが後半、最大のサプライズがあった。例年、最後に発表される作品賞が今年は、主演女優賞、主演男優賞の前に発表されたのだ。
Twitterでは戸惑いの声が続出。「えっ!? ちょっとついていけない」「変なの」「何これ。誰がこの授賞式を監督してるの?」「違和感ありすぎるんだけど」と炎上。「もしかしたら主演男優賞は故人であるチャドウィック・ボーズマンで、最後に特別な演出があるんじゃない?」と期待する声も多く上がった。
しかし、主演男優賞を獲得したのはアンソニー・ホプキンス。83歳という高齢の彼はウェールズの自宅におり、時差もあり、発表の瞬間は寝てしまっていて受賞スピーチはなし。授賞式はなんとも地味な終わり方をしてしまった。
先日、英国アカデミー賞史上最高齢で主演男優賞を受賞したアンソニーは本命の一人であり、主演映画『ファーザー』も世界中で高く評価されているため、彼が受賞することは別に不思議ではない。しかし、ネット上では、「43歳で亡くなったチャドウィックにとって、最後のチャンスだったのに」「アカデミーには期待しちゃいけないってことだね」「映画業界自体終わってるしね」などと、落胆する声が次々と上がった。
アンソニーは、起床後、受賞スピーチをインスタグラムに投稿。年老いた自分が受賞するなんて思っていなかったと感謝の気持ちを述べ、チャドウィックの早すぎる死を悼んだ。短いが気持ちがこもった彼の言葉は「さすが大御所!」と称賛され、116万以上もの「いいね!」を集めた。
今年のアカデミー賞授賞式の視聴者数は、米調査会社ニールセンの発表によるとたったの985万人。最悪だったとされる昨年の2360万人よりも59%もダウンするという、あまりにも厳しすぎる結果となってしまった。