阿部寛主演『ドラゴン桜』は「期待はずれ」!? 初回14.8%の好スタートも、「まるで『半沢直樹』」「まった全く別物」と視聴者がっかりのワケ
阿部寛が主演を務める日曜劇場『ドラゴン桜』(TBS系)が4月25日にスタート。初回平均視聴率14.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、今期ドラマの中では最高を記録したものの、ネット上では視聴者から「前作のイメージと全然違う」「『半沢直樹』かと思った」と不満の声が上がっている。
「漫画家・三田紀房氏による同名作(講談社)が原作のこのドラマは、2005年に“金曜ドラマ”枠で放送された第1シリーズの続編。前作では、阿部演じる元暴走族のリーダーで三流弁護士の桜木健二が、経営難で廃校寸前に陥った偏差値36の私立校・龍山高校を立て直すため、落ちこぼれの生徒を集めて東大合格を目指す様子が描かれました。生徒役には、長澤まさみ、山下智久、小池徹平、新垣結衣ら、当時注目を集めていた若手俳優たちが出演しており、最終回の視聴率は20.3%を記録するなど、社会現象を巻き起こすほどの大ヒットを記録しています」(芸能ライター)
今回の第2シリーズでは、前作の15年後を描いた原作『ドラゴン桜2』の内容をもとに、令和の時代と日曜劇場のエッセンスを加えたドラマオリジナルストーリーを展開。初回では、偏差値32の龍海学園が経営破綻に陥り、教頭・高原浩之(及川光博)が理事長・瀧野久美子(江口のりこ)に反対されながらも、桜木による再建案を提案する。
一方の桜木は、東大受験に失敗した教え子の米山圭太(佐野勇斗)が2年前に自殺未遂を図ったあと、行方不明に。桜木法律事務所で共に働いていた元教え子で弁護士の水野直美(長澤)は、高校時代の後輩・坂本智之(林遣都)の力を借りながら桜木を見つけ出すことに成功。“教育コンサルタント”として桜木とともに龍海学園を訪れ、東大合格者5名を輩出を目指す……というストーリーが描かれた。
「ネット上では、理事長や教頭らが会議場に集まって再建案について議論する冒頭のシーンが『まるで「半沢直樹」』という声が続出。というのも、今作の演出は同局の日曜劇場『半沢直樹』シリーズを手掛けた福澤克雄氏が担当。また、及川や江口のほか、山崎銀之丞、木場勝己と出演者も『半沢』と被っていたことから、余計に既視感を訴える視聴者が多かったのかもしれません。『半沢』もTBSを代表するヒット作ですが、16年ぶりの続編を期待していた人たちからは、『ちょっと思ってたのと違う』『まったく別のドラマになってる』『「ドラゴン桜」はコメディタッチだからよかったのに、らしさがなくてガッカリ』と不満も聞こえてきています」(同)
一方で、第1シリーズに生徒役で出演していた紗栄子が、事前予告などを一切行わず、東大出身の人気タレント役でサプライズ登場したことについては「ドラマファンとして、生徒のその後がわかってうれしい」と喜びの声も寄せられていたが……。
「今回の生徒役には、King&Princeの高橋海人、平手友梨奈、加藤清史郎、鈴鹿央士ら若手俳優が顔を揃えているのですが、『みんな暗すぎ』『華がある生徒が1人もいない』と不評の様子。さらに、佐野が演じる米山は、受験に失敗したことから桜木に強い恨みを持ち、自殺未遂を図ったドラマオリジナルキャラクターで、今後もストーリーに大きく関わってくるとみられるだけに、『米山の話に時間割かないでほしい』『いくらなんでも逆恨みしすぎだし、設定に無理がある』と批判が噴出。早くも『初回だから見たけど、これは面白くない』『次回から見ないかな』との声も見受けられ、視聴者離れが懸念されます」(同)
シリアスな“日曜劇場のエッセンス”を加えたことで、視聴者が求める『ドラゴン桜』とは別物になってしまわなければいいのだが……。