コラム
『おちょやん』解説
『おちょやん』杉咲花演じる千代の“鬱展開”は史実よりマシ!? ドラマより救いがない夫・渋谷の外道っぷり
2021/04/24 17:00
浪花は渋谷から「お前が一番大事で、一番頼りにしている(だから無理をかけてすまん)」と言われ、それを信じようとしていたのだと思われます。「よくだました」の後に、「よくぶってくださいました」、つまり手を上げられていたとも浪花は自伝に書いていますから。
しかし、渋谷は浪花ではなく、九重京子を最終的に選んだ、ということですね。ちなみに渋谷にいわせれば、「極論すれば喜劇役者と喜劇作者は生活破たん者であったほうが良いとまで思っている」(日経新聞「私の履歴書」)のだそうです。
「生活破たん者」とまではいいませんが、そして苦労を芸のコヤシにするという考え方は今でもありますが、渋谷天外の外道っぷりには、ちょっと納得しづらいものがありますよね。
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最終更新:2021/04/24 17:00