『スカッとジャパン』、カラオケにカジノ企画で迷走中!? 「フジテレビでも悪目立ち」の視聴率低迷ぶり
ウッチャンナンチャンの内村光良が司会の『痛快TV スカッとジャパン』(フジテレビ系)が、迷走しているという。本来の番組テーマからかけ離れた、カラオケやカジノ企画を始めているのだ。
「4月12日は『スカッとカラオケ!日本の名曲VS最新曲SP』をオンエア。歌詞の一部が虫食い状態となった名曲や最新曲を、出演者が間違えずに歌うことができるかという、クイズ形式のカラオケ番組になっていました。また、3月15日には『スカッとカジノ』と銘打ったゲーム企画で2時間放送しています」(芸能ライター)
2014年に10月にスタートした同番組は、会社や飲食店などにいる身勝手な人物を“成敗”した実話を再現ドラマ化。番組名通り、“スカッと”する内容が人気を集め、同時間帯の視聴率トップを獲得した。翌年10月26日には13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という高視聴率を記録していたが、近年の数字は芳しくないようだ。
「12日のカラオケ企画は世帯5.9%、個人3.6%。カジノ企画は世帯7.0%、個人4.1%でした。通常通りの放送だった4月19日も、世帯6.9%、個人4.0%という状況で、かつて13.8%を出していた番組とは思えない失速ぶり。フジテレビの中でも悪目立ちしています」(業界関係者)
しかし、一体どうしてここまで落ち込んでしまったのか?
「単純に飽きられたのでしょう。迷惑な人間をギャフンと言わせる結末は毎話同じなので、そこまでパターンもない。さらに、SNSを中心に『ウソの話を送ったら採用された』などの声も聞かれるようになり、番組への信頼も薄れたのでしょう」(同)
さらに最近、制作スタッフサイドにも変化があったという。
「時期はわかりませんが、それまで再現ドラマパートを一手に引き受けていた演出担当が“監修”に回されたんです。この人物は映画なども手がける気鋭のクリエイターで、撮り方や編集も優秀だった一方で、コミカルさを出そうとして誇張しすぎる傾向があった。それが視聴者に『嘘くさい』『ヤラセだ』など信用を落とす原因にもなったようです」(同)
そこで延命策として、昨年から「特別版」という名のカラオケやカジノ企画が出てきたという。
視聴者投稿が命のこの番組。秀逸なエピソードがなくなりつつあるのは仕方ないとしても、この先どうなってしまうのだろうか?
(村上春虎)