TBS『ラヴィット!』、マスターズ優勝“松山英樹”特需で視聴率アップ! 「時事ネタなし」の番組構成にテコ入れ必須か
4月12日放送の朝の情報番組『ラヴィット!』(TBS系)が、11日深夜から同局で生中継された男子ゴルフのメジャー選手権「マスターズ・トーナメント」で優勝した松山英樹選手の“特需”により、自己最高視聴率となる5.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した。番組開始以降、「低視聴率」以外の話題には恵まれていない同番組だが、すでに「今回の記録更新は絶望視されている」(テレビ局関係者)ようだ。
立川志らくがMCを務めた前番組『グッとラック!』の視聴率低迷により、3月29日から「全面的な企画変更」を売りにしてスタートした『ラヴィット!』は、「ニュース、時事ネタは一切扱わない」と、『グッとラック!』のワイドショーテイストを一新。生活情報に特化した内容で構成されているが……。
「12日は、前番組として『マスターズゴルフ最終日』が放送され、『ラヴィット!』は通常の20分遅れでスタート。皮肉にも、“時事ネタ”のおこぼれにあずかり、最高視聴率を更新する形となりました。同番組は初回から2.7%と不振にあえぎ、現状、自己最低は1.1%というジリ貧ぶり。今回、松山特需で4ポイント以上数字を上げましたが、以降は元の水準に戻るとみられます」(スポーツ紙記者)
ネット上の視聴者の反応を見ると、MCの麒麟・川島明をはじめとした「吉本芸人多数」の出演陣よりも、取り上げる内容や企画に対する苦言が多々見受けられる。
「日本テレビがお昼に放送している『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)に『そっくり』という声も多いようですが、『ラヴィット!』は、『ジョブチューン~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』(TBS系)と番組制作チームが同じで、『ゴールデン帯のバラエティスタッフが無理やり情報番組を作っている』というのが実情。一つひとつの特集に、1時間近くの長尺を用いているのは、それが原因です。少なくとも、朝の時間帯の視聴者にはまったく受け入れられていない様子で、ネット上ではすでに『まだ「グッとラック!」のほうがマシだった』という批判まで噴出しています」(テレビ局関係者)
今後、テコ入れが行われることも予想されるが、今回の「5.6%」という数字は、番組にとって高いハードルとなることが予想される。
「テコ入れというと、出演者の入れ替えが目に見えてわかりやすいところですが、『ラヴィット!』に求められているのは制作チームの刷新でしょう。半年後、あるいは1年後には実現されるものとみられますが、この低視聴率では、その前に番組自体が打ち切られる可能性も秘めている。秋と春の改編期が近づくたびに、各メディアが『5.6%』という更新されない最高視聴率を引き合いにして、打ち切り説を報じることになりそうです」(同)
果たして『ラヴィット!』は、松山特需から生まれた“高い壁”に、いつまで挑み続けることができるのだろうか。