コラム
仁科友里「女のための有名人深読み週報」

Kōki,、ヴァレンティノCM炎上をスルー……木村拓哉と工藤静香の娘に必要なのは「自分の言葉」で語ること?

2021/04/01 21:00
仁科友里(ライター)

 木村拓哉と工藤静香の娘で、モデルのKōki,が、出演したヴァレンティノOのイメージ動画をめぐって批判にさらされている。着物の帯を思わせるような布の上をKōki,が歩いていたことから、「帯を踏むとは日本文化への冒涜」という批判の声が上がった。ヴァレンティノは「あれは着物の帯ではない」と説明して、動画を削除したが、批判の声はやんでいない。

 Kōki,が歩いた布が和柄なのであって、「帯」を踏みつけたと私は感じなかったが、Kōki,に対して、その演出を拒否すべきだったのではないかという声が上がっている。炎上したニュースで、“悪者探し”が延々と行われるのはよくあること。そのとばっちりを食らってしまったのであって、私はKōki,に責任があるとは思わない。

 Kōki,はモデルであって、演出に関しての責任者は別だろう。演出を含めて動画の全ての出来をこれでよいと判断した監督、さらにこれを世界に公開したヴァレンティノに責任があり、Kōki,を責めるのはお門違いだと思う。

 そんな中、巻き込まれてしまったKōki,は「お庭の桜がもう散り始めました」と、インスタグラムにこの件と関係ないピースフルな画像をアップしている。Kōki,の母・静香も、週刊誌などの報道にいちいちコメントするほうではなかったから、その方針を真似ているのかもしれない。しかし、週刊誌は1週間で店頭から消えるが、ネットは同じ話題を引っ張ることが可能である。Kōki,も、自分の言葉で、言える範囲でこの件に触れてもよかったのではないか。

 ヘタなことを言うと、かえって炎上すると言う人もいるだろう。しかし、Kōki,に今一番足りないのは、自身の発言による「炎上力」であるように思えてならない。木村と静香を親に持ち、知名度と美貌に恵まれ、世界的スーパーブランドのアンバサダーを務めるKōki,。ひと昔前なら、こういう「日本のセレブ」的な芸能人はもてはやされたと思うが、今はそういう恵まれた完璧な人よりも、キャラが立っていたり、どこか抜けていたり……ともすると、炎上しかねない人のほうが好まれるのではないか。

 正論でも暴論でも、すっとぼけたことでもいい。Kōki,が自分の言葉で語ることで、彼女を身近に感じる人も増えて、注目度は増すように思う。Kōki,の姉・Cocomiは、ホワイトデーに配る「虫クッキー」をインスタグラムに公開して話題になった。セレブの娘がグロいクッキーを作って配るという「あえて変なことをする」キャラは斬新といえるだろう。固定ファンがつきやすいのは、Kōki,よりCocomiではないか。恵まれすぎているからこそ、「あえて、自分を汚す」演出が、この家の娘たちには必要に思える。

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