コラム
仁科友里「女のための有名人深読み週報」

みちょぱは工藤静香に似ているけれど……「男を立てる」だけでは通用しない、彼女が“令和の時代”をうまく泳げる理由

2021/03/25 21:00
仁科友里(ライター)

 みちょぱは、恋愛においても静香より現代風になっている。「女性セブン」2021年4月8日号(小学館)が、みちょぱの熱愛を報じた。相手は大倉士門。もともとはジャニーズ事務所に所属する関西ジャニーズJr.の一員だったそうだ。その後は、「Popteen」(角川春樹事務所)の読者モデルになり、「好きな男の子モデル」アンケートで1位を獲得したこともあるが、大倉は今年に入って所属事務所を辞め、フリーに。何かと大変そうな彼を見て、みちょぱが「私が面倒を見る」と親公認で同棲を始めたそうだ。

 静香は、昭和から平成にかけて「恋多き女」として知られ、田原俊彦、少年隊・植草克秀、光GENJI・諸星和己など、時代を代表する男性スターと浮名を流してきた。偶然、時代の寵児と交際したのか、それともトップを取った男が静香の好みなのかは不明だが、当時、一流の男性と交際することは、女性の株を上げることにもつながった。対してみちょぱはとりあえず、彼氏のステイタスにこだわりがないようだ。

 有吉弘行との共演が多いみちょぱは、工藤的な昭和、平成の慣例でいうのなら、トップを取った有吉との交際を望み、付き合っていてもおかしくない。しかし、実際の恋人は、自分より知名度の劣る男性であり、しかも「面倒を見る」形での交際を選んだ。

 少し前なら、女性のほうが男性より知名度もしくは収入が上の交際である場合、「騙されてない?」「大丈夫なの?」「ダメな男が好きなの?」と見る人もいたと思う。しかし令和の世では、年上のスターと交際するより、よっぽど好意的に受け止められるのではないか。この恋が成就しようと、そうでない結果を迎えようと、「芸能人として」のみちょぱの評価は揺るがないだろう。

 売れる芸能人は独特の勘の良さ、もしくは無意識の引きの強さを持っているように思うが、みちょぱはギャルでなくなっても安泰のような気がする。ただ、男に尽くすのはほどほどにして、ますます仕事を頑張ってほしい。

仁科友里(ライター)

1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

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最終更新:2021/03/25 21:00
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