「ポイ活」賢者は、ウエル活のTポイント稼ぎに活用! 初心者のための「ポイントサイト」基本のキ
では、そんな酒井氏は、どのようにポイントサイトを活用しているのか。よく使うのは「ハピタス」で、その理由の一つは、サイト経由によってポイントが付与される楽天市場へのアクセスがよいからだという。
「なによりハピタスで得たポイントを、Visaプリペイドカード『Pollet』にチャージできるからです。『Pollet』は基本的にVisa加盟店で使用可能。私は2,000〜3,000円ほどチャージしておいて、ECサイトでちょっとしたものを購入したり、外食したりしています」
また「ECナビ」は、ポイ活賢者が狙うTポイントの交換が強いそう。同じ会社が運営するポイント交換サイト「PeX」を使うと、ECナビポイントがもらえるキャンペーンを実施しているのだ。
ポイ活の鉄則「ポイントは貯めるものではなく使うもの!」
魅力いっぱいのポイントサイトだが、ネット上では、「怪しい」「危険」といった口コミも目立つ。これはどういったことなのか?
「ポイントサイトには、8,000ポイント付与など、高額な案件も存在します。例えば、不動産投資やセミナーへの参加、仮想通貨の口座開設、保険の見直しなどですが、やる気もないのにポイントのためだけに申し込むと、あとあと勧誘の電話がどんどんかかってくるなど、大変な目に遭う可能性もあります。こうした事案が『怪しい』『危険』などといわれるゆえんかと思いますが、ただ、そこはあくまで自己責任。案件の内容を精査して申し込むべきでしょう」
また、ポイントサイト自体が安全かどうかは、会社概要のページを開き、運営会社を確認するようにするといいそうだ。
これまで、ポイントサイトの活用法について話を聞いてきたが、酒井氏は、ポイントサイトで、ガツガツポイントを貯めることが、ポイ活の目的になってしまうことを危惧しているという。
「ポイントは貯金ではありません。使わない限りは企業のものなので、『明日からポイントやめにします』といわれても、我々は文句が言えないんですね。ポイ活には、目的を持つことが大事。例えば『お昼ご飯代にしたい』『スーパーでちょい買いしたい』『シーズンごとに、新しい服を1枚買いたい』とか。使わなければ意味がないものととらえてほしいです」
ポイ活賢者の中には、1カ月で数十万ポイント貯めるという猛者もいる。しかし、その数字に目を奪われ、貯めることだけに邁進すると、ポイ活疲れを起こしてしまうかもしれない。「私はなんのためにポイ活するのか?」ポイントサイトを利用する前に、しっかり押さえておきたい。
酒井富士子(さかい・ふじこ)
経済ジャーナリスト/金融メディア専門の編集プロダクション・株式会社回遊舎 代表取締役。「日経ウーマン」「日経マネー」(日経BP社)副編集長歴任。「あるじゃん」「赤すぐ」(リクルート)副編集長を経て、2003年から現職。
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