サイゾーウーマンコラム悪女の履歴書5歳児餓死に通ずる洗脳事件 コラム [再掲]悪女の履歴書 「5歳児餓死事件」赤堀恵美子と同じく洗脳・支配……「福岡4人組保険金連続殺害事件」の死刑囚・吉田純子とは? 2021/03/19 14:46 神林広恵(ライター) 悪女の履歴書 高校2年でついた、金目当ての嘘 純子は昭和34年福岡県柳川市に生まれた。両親と弟の4人家族。父親は自衛隊を除隊し、自動車修理工になるが、生活は苦しく母親も内職をする貧困家庭だった。母親は弟ばかりをかわいがり、純子を軽んじたそうだ。そして、こうした犯罪で共通することでもあるが、幼少期から貧困へのコンプレックス、金への執着、虚言、見栄っぱりな少女であったという。この小中時代の同級生に、後に純子の一番の子分となりレズ関係となる堤美由紀がいた。しかし、当時2人はそれほど親しい間柄ではなかった。 高校の看護科に進んだ純子だったが、高校2年の時「友人の妊娠中絶費カンパ」という嘘の名目で級友たちから金を騙し取ることに成功する。さらに翌年も、同様の手口でカンパを集めたが、さすがに2度目は嘘が発覚し停学処分、転校を余儀なくされた。この一件で純子は正看護婦ではなく准看護婦の資格しかとれなかったのだが、2度目が発覚した際も特に反省の態度は見られなかったという。その後、一度は就職したものの再び看護専門学校に進み正看護婦となった。22歳で7つ年上の自衛官と結婚、3人の子どもをもうけた。だが結婚直後から夫婦仲は冷え切っていたという。 次のページ 一人目の被支配者・美由紀――実態のない「先生」 前のページ123次のページ 楽天 黒い看護婦 関連記事 94歳、“オンナ詐欺師”の仰天「ホラ吹き」人生ーー「年寄りには親切に」を逆手に【岡山・高齢女性詐欺師:前編】1億7700万円をだまし取った「62歳の聖子ちゃん」、山辺節子の男と金と詐欺人生【熊本:つなぎ融資の女王】【宮城・婚活サイト殺人事件:前編】木嶋佳苗に続いた“セックスと金”の婚活オンナ……「結婚するつもりの男」と1000万円の援助金63歳の“えぐり取られた女性器”――惨殺された「多情な老婆」、男たちとの肉体関係【神奈川“阿部定”イズム殺人事件:前編】ミイラ化した全裸死体ーー離婚した女二人の同居生活、消えた女と庭の遺体【藤沢つづら詰め殺人事件:前編】