「渡辺直美を軽く見ている」「そりゃアメリカ行くよ」東京オリンピック“侮辱演出”案、佐々木宏氏に批判の嵐
3月18日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が、今年開催予定の東京オリンピック・パラリンピックの開会式をめぐり、女性お笑いタレント・渡辺直美に対する“侮辱的”な演出案が出ていたとスクープ。同案を企画したのは、大手広告会社・電通出身のCMクリエイター佐々木宏氏で、18日未明には謝罪文を発表、同大会組織委員会の橋本聖子会長に辞意を伝えたという。
「大会組織委員会は昨年12月、開会式と閉会式の制作体制を変更し、電通出身の佐々木氏が統括責任者を務めると発表。それまで狂言師の野村萬斎が、オリンピックとパラリンピック合わせて4つの式典の総合統括を務め、佐々木氏はパラリンピックの演出を担当していましたが、組織委員会はコロナ禍で延期された大会の準備を見直し、効率的に準備を進めるために佐々木氏を統括責任者に据えたと説明していました」(スポーツ紙記者)
「文春」によると、佐々木氏は、IOC(国際オリンピック委員会)の評判が良かった振付師・MIKIKO氏のオリンピック開会式企画案を白紙化。自分で新たに企画案を作成したものの、IOCに難色を示されるならばと、勝手にMIKIKO氏の案に手を加えるなどしたという。そして、最終的にMIKIKO氏は、演出チームから完全に追い出されるような形になったそうだ。
「また、佐々木氏は昨年3月の段階で、オリンピックの開会式について、MIKIKO氏を含むグループLINE宛てに『空から降り立つ、オリンピッグ=渡辺直美さん』などと、渡辺をブタになぞらえて登場させる演出を提案していたとか。女性蔑視やルッキズムへの批判が高まる中、こんな提案をするとは、さすがに時流を読める読めない以前の問題。また、そんな彼を開会式と閉会式の統括責任者に据えてしまうという組織委の感覚にも、疑問を抱かざるを得ません」(同)
同大会をめぐっては、前組織委員会会長・森喜朗氏が女性蔑視発言で国内外から問題視され、今年2月に辞任している。
「そもそも侮辱的な表現であることが大問題ですが、渡辺といえば、いまや日本を代表するインフルエンサーで、海外にも多大な影響力を誇る存在です。そんな渡辺をイジるような演出の時点で、彼女を軽くに見ているように思えてなりません。渡辺は、4月から活動拠点をアメリカに移すことを発表していますが、ネット上では『こんな国よりアメリカで活動したほうがいい』『そりゃ、アメリカ行くよ』との声が飛び交っています」(芸能ライター)
統括責任者である佐々木氏が辞意を表明した今、果たして、東京オリンピック・パラリンピックの式典はどのような内容になるのか。国民の不安は高まるばかりだ。