嵐・相葉雅紀も大ファンの声優・下野紘、「技術は『普通』レベル」!? 業界関係者が“評判”を暴露
3月6日、2020年度に最も活躍した声優や、長年にわたって活動するベテラン声優を表彰する「第15回声優アワード」の受賞者が発表され、「MVS(Most Valuable Seiyu=ファンが選ぶ最も活躍した声優)」に下野紘が選ばれた。
これまで、CDにアニメにとメディアミックス展開を広げる人気ゲーム『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズ(以下、うたプリ)の来栖翔役や、『進撃の巨人』シリーズ(TBS系、NHK総合ほか)のコニー・スプリンガー役など、さまざまな作品に出演し、人気キャラクターを演じてきた下野。大ヒット中のテレビアニメ『鬼滅の刃』(TOKYO MXほか)では我妻善逸を演じ、キャラクター人気に拍車をかけた。
また、近頃は『鬼滅』効果も手伝って、顔出しでのテレビ露出も増加しており、『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』(テレビ朝日系)や『新春大売り出し!さんまのまんま』(フジテレビ系)、『金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)などの人気バラエティ番組に出演している。さらに、下野のファンだというジャニーズアイドル、嵐・相葉雅紀のラジオ番組『嵐・相葉雅紀のレコメン!アラシリミックス』(文化放送)にもゲスト出演。これがきっかけで交流を深め、プライベートで食事をしたことを明かし、双方のファンを喜ばせた。
そんな、今注目されている声優の一人といえる下野は、学生の頃から声優を志し、大手事務所・アーツビジョン系列の養成所「日本ナレーション演技研究所」を経て、アイムエンタープライズに所属。いわゆる「王道」の道をたどり、プロの声優になった下野だが、業界内での評判はどうなのだろうか。
「一言で言うと、声優としての技術は『普通』レベル。下野は日ナレ出身なので、演技はいわゆる『アーツビジョン演技』を踏襲しています。このアーツビジョン演技とは、三石琴乃や森川智之などの実力派声優に多い『正統派アニメ声優』の演技を指します。下野は、昔の青二塾出身声優のような演技にクセがあるタイプではなく、その分ずば抜けた個性はない。ただ、粛々と役を演じる、という印象ですね。アーツビジョンには、高木渉や千葉一伸、西村知道などの足が地についた面倒見の良い先輩声優が多くいますので、彼らの教育が良かったのでしょうね。アーツグループの声優は、人気が出ても調子に乗らない、真面目な声優が多いですよ。下野もその一人です」(声優業界関係者)
また、最近では「声優アーティスト」を名乗る声優も増えているように、声優のアーティスト活動が急速に拡大。下野も、『うたプリ』のアイドルユニット「ST☆RISH」名義で12年の「第6回声優アワード」にて歌唱賞を受賞。16年には歌手としてソロデビューを果たしている。
「しかし昨年8月には『声優活動に軸足を置くため』、音楽活動を一旦休止すると発表しています。声優デビューしたものの、音楽活動に重きを置くようになる声優が非常に多い中、下野の声優活動に対する姿勢には好感が持てますね。業界内でも悪いうわさは一切聞きませんよ。派手さはありませんが、堅実で『間違いない』芝居をする声優です。きちんと『声優』としての仕事に向き合う彼のことですから、きっと息の長い声優として生き残ると思います」(同)
業界内外問わず評判の良い下野。今後のより一層の活躍に期待したい。