北川悦吏子氏、『ウチカレ』のセリフで「時代遅れ」批判にアンサー!? 「言い訳がそれ?」「役者を使って自己主張すんな」と苦言も
北川悦吏子氏による脚本で、菅野美穂が主演を務める日本テレビ系連続ドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(以下、『ウチカレ』)が3月10日に第9話を迎え、平均視聴率7.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。第8話から0.7ポイント数字を落とし、最終回目前にして自己最低をマークしてしまったが、「ネット上では今回、『時代遅れ』というセリフに注目が集まった」(芸能ライター)ようだ。
「同ドラマは当初、恋愛小説家でシングルマザーの水無瀬碧(菅野)が、オタクで恋愛っ気のない娘・空(浜辺美波)を心配する……という話だったのですが、第5~6話にかけて2人が実の親子関係ではないと判明。第7話で、空の実母は亡くなった元女優・星野鈴(矢田亜希子)、実父はかつて碧が思いを寄せていた舞台俳優・一ノ瀬風雅(豊川悦司)であるとわかり、第8話では碧と空が一ノ瀬に会いに行く様子が描かれました」(同)
第9話では、碧が鈴を捨てた一ノ瀬にビンタをしたり、空が潤滑油となって一ノ瀬、碧と“3人家族”のように過ごす……という展開もあったが、ネット上には「『ウチカレ』って結局何の話?」「内容がどんどんタイトルと乖離していく」といった書き込みも目立つ。
「ラブコメを想起させるタイトルの通り、一応、碧と空それぞれの恋愛模様も描かれてはいますが、複雑な親子関係がストーリーを“浸食”し、視聴者を困惑させている印象。また今回、一ノ瀬のもとに鈴が“幽霊”として現れるシーンもあり、『現実味がないドラマだとは思ってたけど、ついにオバケまで出てきた』『一ノ瀬さんはなんで普通に幽霊としゃべってんだ』『みんな演技うまいのに、変な脚本のせいで笑っちゃう』との声も寄せられていました」(同)
北川氏の脚本に関しては、「オタク=彼氏ができない」という設定や、恋愛至上主義的な内容に、当初から「古くさい」といった批判も多かったが、第9話の後半には、碧がネットでエゴサーチした結果、自分の作品について「時代遅れ」と書かれていたことに落ち込む場面があった。碧の担当編集者・橘漱石(Alexandros・川上洋平)は、「ある時代を生き切り、大衆に深く記憶された作家だけが時代遅れになることができるんです」「作家が本当の意味で時代遅れかどうかは、今ちゃんと生きのいい新作が書けるかどうかだけ」などと慰めていた。
「ネット上では、『時代遅れの脚本家のドラマで「時代遅れ」のセリフが聞けるとは』と面白がる声や、『北川自身の思いをセリフに反映した?』『漱石の言葉が、「時代遅れ」って言われてる北川先生からのアンサーなのかも』という書き込みも。実際、北川氏は1996年放送の『ロングバケーション』(フジテレビ系)や2000年放送の『ビューティフルライフ』(TBS系)など、90年代から00年代初頭にかけて多くのヒット作を生み出してきたので、漱石の言うような“ある時代を生き切り、大衆に深く記憶された”脚本家なのかもしれません」(同)
それでも、ネット上には「北川さんが言われたいセリフなんだろうと思うと冷めた」「役者を使ってまで自己主張すんな」「“時代遅れ”って指摘されることの言い訳がそれ?」「わかってるなら、生きのいい話を書いてくださいよ」など、やはり苦言が少なくない。次週、最終回となる『ウチカレ』に、北川氏はどのようなメッセージを込めるのだろうか。