「ヨガ界では体が硬い」インストラクター考案の「逃げヨガ」3選! 超簡単ポーズで「心の安全地帯を見つける」方法
――『逃げヨガ』はどれも超簡単なポーズですが、特にオススメのものを3つ教えてください。
その1
「もう、何もかも嫌!」と思ったら、「ただ息をするだけでよし」の時間をつくる……仰向けガッセキ(※)のポーズ
※合蹠(ガッセキ)=足裏を合わせること
Tadahiko氏(以下、Tadahiko) 私たちの脳は大忙しです。いつもいつも何かを考えている。その回数は1日に約6万回に及ぶという研究もあります。その中には“ネガティブなこと”も多分に含まれており、主に次の4つのことに分類されるそうです。
・過去の後悔
・未来の心配
・他人への批判
・自分へのダメ出し
この4つが無意識下であってもグルグルと頭の中を回り続けているので、私たちが疲れるのも無理ないんです。でも、この思考から抜け出すのは意外と簡単なんですよ。それは、ただ「息をしていればよし」の時間をつくること。気楽な気分で「呼吸をしている今」を楽しみましょう。
<仰向けガッセキのポーズ>
1.まずは、仰向けになって、バンザイしてみましょう。
2.足の裏同士を合わせて、ゆっくりとひざを開きます。
3.呼吸をするごとに、硬くなったおなかがふーっと柔らかくなるのを楽しみましょう。好きなだけ続けてOK(3分もやれたら大成功です)!
ウンザリした時にやってみると、自然と前向きになれるポーズです。
その2
「もう、私、ダメだ」ってなったら比較をやめる……子供のポーズ
Tadahiko 私たちは「人に迷惑をかけちゃいけない」と教えられて育っているので、時として世間の基準や他人のペースに合わせて無理をしがちです。それは大人としては、ある意味、正解なのかもしれませんが、そこに息苦しさを感じているならば、「自分のペース」を見失っている可能性も。もし今そのような状態ならば、一度子供に戻ることで、自分を取り戻してみませんか。誰かと自分を比較する癖をやめるだけでも、心は楽になっていきます。
<子供のポーズ>
1.正座をして、体をゆっくり前に倒しながら、腕を伸ばします。
2.おでこが床についたら、腕の力を抜いてダラリとさせて10秒。
3.遊び疲れた子供のように、ただお休みしてみましょう。
グッタリした時に効くポーズで、心身の疲労回復と深いリラクゼーション効果が望めます。
その3
幸せになりたかったら、目指すのをやめてみる……龍のポーズ
Tadahiko 幸せになりたいなら「幸せ」について悩むのをやめるのが早道です。ヨガの捉え方では、幸せは「湧いてくるもの」。もし、今、幸せを感じられないのであれば、「幸せはこういうもの」「こうじゃないとダメ」と自分を縛り付けているせいかもしれませんよ。幸せは「目指すもの」ではなくて「感じるもの」。あなたのそばにも、たくさんあります。
試しに、周りの小さな幸せを数えてみてください。「幸せ探し」のプロになると、不思議と心は幸福感に満ちあふれていきます。騙されたと思って、ぜひ、やってみてください。まずは、その前にリラックス。やる気がゼロで凹み気味の時に効くポーズです。
<龍のポーズ>
1.横向きに寝そべり、ひじをついて頭を支えます。
2.両足を揃えて持ち上げたり、上の足だけ片手でつかんでアップさせたり、お好みでまずは10秒。
リラックスしながら筋力をアップすることができるボディメイク効果も高いポーズです。