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「葛根湯」肩こり・頭痛にも効果あり!? 風邪に効く服用方法と、メーカー別の特徴を医師が解説

2021/03/09 13:30
金城里美(医師・薬剤師)

――葛根湯には粉末、錠剤、液体など、さまざまなタイプがありますが、効果は全て同じですか?

金城  もともと漢方薬は生薬を水などで煮出して、その薬液を飲む煎剤(煎じ薬)でした。生薬を直接煎じたものですので、煎剤が最も効果が高いといわれています。しかし、煎剤は手間がかかること、持ち運びが面倒であることなどから、現在はエキス剤が広く用いられています。

 エキス剤とは、煎剤のエキスだけを抽出して加工したもの。粉末(細粒、顆粒)、錠剤など、さまざまな剤形があります。エキス剤は剤形の違いによる効果の違いはほとんどありません。粉末は飲み込みやすい、錠剤は苦みを感じにくいなどの利点があります。ご自身の使いやすさに合わせて剤形を選んでいただくことをおすすめします。

――食前・食後・食間など服用のポイントありますか?

金城  葛根湯を含め、漢方薬は一般的に「食前または食間」に飲むものがほとんどです。食前というのは食事をする30分前、食間というのは食後2時間以上たってから次の食事の間です。食事の時間をはずして飲むことで、漢方薬が腸管から吸収されやすくなります。

――各種販売されてる葛根湯の中で、一番効果があるのはどれですか?

金城  葛根湯は、葛根(カッコン)、大棗(タイソウ)、麻黄(マオウ)、甘草(カンゾウ)、桂皮(ケイヒ)、芍薬(シャクヤク)、生姜(ショウキョウ)という7つの生薬で構成されています。

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