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「葛根湯」肩こり・頭痛にも効果あり!? 風邪に効く服用方法と、メーカー別の特徴を医師が解説
2021/03/09 13:30
――風邪薬を服用する上での注意点はありますか?
金城 薬によっては眠気が出ることがありますので、車の運転をされる方には不向きになる場合があり、注意が必要です。また、風邪のひきはじめの発熱は、自身の免疫力で風邪に抵抗するための免疫反応ですので、薬で無理に熱を下げることは、体の自然な反応に反した行為になります。そのため、熱を下げる風邪薬より、からだを温めて発汗させることで熱を下げる葛根湯の方が、体の反応に合った解熱方法といえます。
――葛根湯は風邪以外にも「肩こりに効く」とウワサされています
金城 実際に、からだを温めることで効果を発揮する葛根湯は、からだの冷えによる肩こりの治療によく使われます。
葛根湯は添付文書(薬の説明書)によれば、風邪以外に「炎症性疾患(結膜炎、角膜炎、中耳炎、扁桃腺炎、乳腺炎、リンパ腺炎)、肩こり、上半身の神経痛、じんましん」にも効能・効果があると認められています。
さらに、緊張型頭痛、低気圧の頭痛、PMSの頭痛がある場合にも、葛根湯が有効な場合があります。冷えや疲れ・ストレスによる肩こりが頭痛の要因である場合は、肩こり改善による頭痛解消の効果も期待できるでしょう。