レディー・ガガ、誘拐された愛犬を見つけた女性に「謝礼5300万円」！　“同様の事件多発”を危惧する声も

　誘拐された愛犬たちが無事戻ってきて、心の底から安堵しているであろうレディー・ガガ。2匹がポールにつながれているのを発見し、警察に届けた善意から行動してくれた女性には、公表していた通り、懸賞金50万ドル（約5,300万円）を支払うようだと伝えられている。

　ガガが我が子のようにかわいがっているフレンチブルドッグが誘拐されたのは、現地時間2月24日夜のこと。ドッグウォーカー（愛犬のお世話を担ってくれる人）の男性がハリウッドでガガの愛犬3匹を散歩中、車で近づいてきた男たちに無理やり連れ去られた。男性は抵抗したが銃で撃たれて負傷し、ミス・エイジアは守れたが、コージとグスタヴは誘拐されてしまった。

　米ロサンゼルス市警は26日、公式Facebookページで「ガガの飼い犬は2匹とも、地元の警察署に無事返された。ガガの代理人とも、すでに再会した」と発表。「犬を発見した女性はガガのスタッフに連絡し、オリンピック警察署で彼らに引き渡すために犬を連れてきてくれた」「女性は誘拐事件には無関係で、善意から犬を連れてきてくれた」「捜査中の犯罪事件であること、また、女性の安全のために、彼女の身元や、どこで犬が発見されたかなどは、発表しない」といった声明を出した。

　米ニュースサイト「TMZ」によると、女性は、ハリウッドから離れた地区のポールに2匹のフレンチブルドッグがつながれているのを見て、メディアに報じられている誘拐されたガガの犬ではないかと確信。報道で紹介されていたeメールアドレス宛に連絡して、最寄りの警察署まで犬を連れて行き、ガガの代理人に無事引き渡したとのことだ。

　映画撮影のためイタリアのローマに滞在しているガガは、愛犬たちが誘拐されたことを受け、「無事に返還してくれたら50万ドル（約5300万円）を支払う」と提示。「（誘拐されたことを）知らないで購入したり、発見してくれた場合も同額支払う」とツイートするとともに、身をていして愛犬たちを守ろうとしたドッグウォーカーに感謝の気持ちを述べた。

　「TMZ」によると、ガガは公表した通り、女性に50万ドルを支払う予定だとしている。

　フレンチブルドッグの人気は高く、これまでにも誘拐事件は発生しているとのことだが、飼い主の名前や生年月日などの情報を入れたマイクロチップを皮膚の下に装着している場合、獣医にかかるとバレるため、転売が難しくなる。ガガの愛犬もマイクロチップを装着していた可能性が高く、また、メディアで大々的に報じられたことから、犯人が転売を諦め、人目につきにくい場所に放置して逃げたのではないかとみられている。なお、容疑者はまだ見つかっておらず、捜査は続いているという。

　ネット上では、ファンの安堵する声が多く上がったが、一方で「セレブは身代金をポンと出すと思われ、今後、同様の事件が多発するようになるのでは」という危惧する声も上がっている。

堀川樹里（ライター）

6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。

記事一覧