コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

皇后さま、新興宗教の“教祖”に心酔!? 宮内庁が問題視した「教団」と、皇室の知られざる事実

2021/03/20 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

――ちょっと待ってください。新興宗教に皇后を勧誘ですか? 急に話がいかがわしくなってきました。

堀江 当時、「真の道」という新興宗教に、皇后さまを入信させようと今城誼子さんが手引きしたと入江氏は考え、それに怒っていたというのが河原氏の主張です。

 実際、昭和42年2月4日の入江氏の日記には「保科さん(=女官長)から聞かされた所によると魔女の行くのは『誠の道』と言う集団の由」とあり、入江氏は、魔女が通う(と入江氏らが信じた)教団を問題視していることがわかります。

 しかし、皇室ジャーナリスト・河原氏の実地調査によると、「真の道」の教団幹部からは「皇室やその関係者とはつながりがない」との明言が得られました。

――今城さんは濡れ衣であったと。でも、火のないところに煙は立たぬといいます。少なからずそんな気配があったとか?

堀江 ちなみに「真の道」、そして今城さんに関係なくても、皇后さまが別の新興宗教に強い関心をお寄せになっていたことは事実のようなんですね。

 旧皇族で、皇后さまにとっては実の姪にあたる久邇正子さんが信者だった、「大真協会」という新興宗教の教祖・椿麗寿という方がすごい霊能者だったそうなんです。一説には、皇后さまも入信なさっていたとか……。

――ひえー。

堀江 そんな余談もありながら、結果的に今城さんを連れずに皇后さまはヨーロッパに旅立つのですが、当地でイヤリングとネックレスなどをどこに収納したかわからなくなり、大騒ぎになったそうです。

 ところが大真協会の信者だった松園英子女官経由で、椿教祖の霊視を受けると、教祖の霊視した場所とほとんど違わない場所でネックレスなどは見つかったとか……。

――見つかっちゃったんですか! というか、新興宗教の信者は今城さんではなく、その松園という女官だったんですね……。

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