宮迫博之は、なぜ吉本興業・大崎会長を不快にさせたのか? 今田耕司に見習うべき「世渡り術」
その一方で、雨上がり決死隊・宮迫博之のように、ネットの世界からテレビの世界に戻りたがっている人も存在する。
反社会的勢力の忘年会に出演したことがきっかけで、吉本興業から契約解除となった宮迫。当初は、宴会先が反社会的勢力とは知らなかった、報酬ももらっていないと主張していたが、確かに相手については知らなかったものの、ギャラは受け取っていたそうだ。
2019年6月30日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、ダウンタウン・松本人志は宮迫と直接電話で話したことを告白。「『それ(ノーギャラであるという宮迫の主張)は無理やで。世間は誰も信じない。そこでウソをついたら、何もかもウソやと思われる』と言いました」「俺はあいつのことを思って、結構電話でも説得したというか、だいぶ言ったんですけど、わかってもらえなかったのでさみしい」と発言しており、これは宮迫に対する決別宣言といっていいのではないだろうか。
こうして、吉本を解雇された宮迫はYouTubeを始め、それなりに成功しているが、テレビの世界に戻りたい気持ちは変わらないようだ。2月10日に配信された、宮迫のYouTube動画には、島田紳助さんが電話出演。宮迫が「吉本に戻りたい」と訴えると、引退した今でも吉本興業の大崎洋会長とゴルフをする仲だという紳助さんは「会社と話をするなら、俺が間に入るしな」と仲介を申し出た。
しかし、実際はそう簡単な問題ではないらしい。「フライデー」(講談社)が大崎氏を直撃したところ、「いや、もう戻らんでええと思うで」「辞めてまで吉本のことをネタにすんなよって」と不快感をあらわにした。一般人でも会社を辞めるときに「言えないこと」はたくさんある。このあたりのことは当事者でなければわからないが、一つ言えるのは、宮迫は大崎氏という人を理解していなかったのではないか。
大崎氏について、2月20日放送の『伯山カレンの反省だ!!』(テレビ朝日系)に出演した今田耕司が、こんな話をしていた。
司会の神田伯山が、「昔のダウンタウンさんや今田さんは怖かった」という話をすると、今田は「特殊な時代のせい」とし、今では優しい大崎氏も、かつては怖かったエピソードを明かす。