ahamo・povo・LINEMOほかスマホ新料金プラン、「3つのポイント」だけチェック! 楽天モバイルの重大なデメリットとは?
河村 スマホ利用者の多くは大容量プランに加入しているのですが、実際には月に2GB未満しか使っていないことが、総務省の調査によりわかりました。携帯各社はこれまで使い放題や20GBなど大容量プランを用意して競い合っていたのですが、実際の需要とは噛み合ってなかった。
——確かに、長年大容量プランを使っていますが、使用量を確認したら2GBに届いていませんでした。
河村 ほとんどの方にとって必要な容量は2GB。需要が多いのは3GBまでといえるでしょう。そこで、各社が用意している小容量(1~3GB)プランはこちらです。
注目ポイントは、楽天モバイルの1GBまで「無料」、通話も「無料」という点。ただ、楽天についてはデメリットも多いので後ほど取り上げます。ほかには、ワイモバイルとUQモバイルが格安ですが、ワイモバイルは2回線目から1,080円値引きされるのがポイント。現時点ではUQモバイルはそうした割引はないので、家族持ちならワイモバイル、単身世帯ならUQモバイルがおすすめです。
——続いて、3GB以上の中容量プランはいかがでしょうか?
河村 中容量プランは15~25GBになります。低容量プランにはなかったahamo、povo、LINEMOがここで出てきます。料金を見てわかるとおり、オンライン専用で問題なければ、各キャリアが最も廉価となります。ただ、注目点としてこれらオンライン専用プランは家族割がついていない。ワイモバイルは1,080円(税込1,188円)値引きなので、複数回線なら要検討です。
ちなみに、1GBのチャージ料はだいたい1,100円(税込)。3GBのプランと中容量プランでは1,000円程度しか変わりません。1年を通して考えてみた時にパケットチャージが12回以上ある場合は、中容量で契約したほうがお得といえますね。
とはいえ、ワイモバイルとUQモバイルの3GBプランに関しては、3GB以上通信すると通信速度が300kbpsに制限されるため、月間パケット容量をオーバーして速度制限がかかると、YouTubeなどの動画サービスを見ることは難しいでしょう。LINE通話であれば問題なくできます。
ワイモバイルとUQモバイルに関しての速度制限は、Mプラン(月間15GB上限)、Lプラン(月間25GB上限)で容量超過後1Mbpsとなります。制限後1MbpsであればYoutubeの標準画質でカクつきも少なく視聴することができます。
——大量量プランについては、そもそも必要とする人は少ないとのことでしたが。
河村 そうですね。ノマドワーカーなどテザリングをよく使用する人で、月に30GB以上使うならドコモが最適。パケット無制限でテザリングも無制限です。ただし、速度を制限する場合について注釈がされており、上限値については公表されていない点は注意が必要です。なお、テザリングを使ってオンライン会議ツール「Zoom」で1時間に使用する容量がおおよそ800MB≒0.8GB程度が目安となるので、毎日1時間Zoomしても余るくらいです。