坂上忍、加藤浩次、ラサール石井……森会長「女性蔑視発言」批判も、ブーメランになったワケ
女性蔑視発言の責任を取り、東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会会長を辞任した森喜朗氏。辞任に至るまで、各報道番組やSNS上では厳しい意見が飛び交っていたが、「森氏を批判しながら、同じように女性蔑視や女性差別で“炎上”した芸能人もいる」(テレビ局関係者)ようだ。
「森氏は、2月3日の『日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会』にて『女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる』などと発言し、国内外から問題視され、同12日に辞任を表明。18日には、2019年から五輪担当大臣を務めていた橋本聖子氏が新会長に就任しましたが、一連の騒動は、テレビやネットでも大きく取り上げられました」(同)
例えば、フジテレビ系『バイキングMORE』では、MCの坂上忍が森氏について「呆れる」などと苦言を呈していた。
「しかしネット上では、坂上に対して『さんざん女性を貶してきたくせに』との指摘も。実際、坂上は06年7月発売の雑誌『CIRCUS』(KKベストセラーズ、現休刊)のインタビューにて『飲み会で目の前にブス3人組が座ったんですよ。「景色が汚れるから帰れ」って言いましたもん』と語っており、12年2月放送の『笑っていいとも!』(フジテレビ系)でも『仕事とブスが大嫌い』と豪語。その後もさまざまな場面で“ブス嫌い”を公言していた坂上だけに、『森氏を責められる立場かよ』というツッコミが続出しました」(同)
また今月17日になって、フジテレビコンテンツストアで配信されていた坂上の着ボイスが削除されたことが判明。これは「好きなタイプは美人! 嫌いなタイプはブス……」といった、坂上の女性蔑視発言を着ボイスとして販売していたものだが、フジは「不適切な内容が含まれていた」という理由で販売を停止。この件がネットニュースになると、坂上だけでなく局に対する非難の声も噴出した。
「またラサール石井は、森氏の問題発言が飛び出した翌日、2月4日付のTwitterで『海外にも報道され日本の恥晒し』と、痛烈に批判。12日には夕刊紙『日刊ゲンダイ』で連載中の自身のコラム『ラサール石井 東憤西笑』の記事画像をアップしました。同コラムでは、ラサールが『森元首相の女性差別発言』について『「それくらいのこと」と思うオジサンたちの感覚がもう駄目駄目なのだ』との見解を述べていたんです」(スポーツ紙記者)
そんな中、一部のネットユーザーがラサールの過去の問題ツイートを掘り返した。それは、11年5月に投稿した「浅田真央ちゃんは早く彼氏を作るべき。エッチしなきゃミキティやキムヨナには勝てないよ。棒っ切れが滑ってるみたい。女になって表現力を身に付けて欲しい」など、女子フィギュアスケート・浅田真央選手とほかの女性選手を比較し、持論を交えて侮辱していたものだった。
「当時、ラサールは世間から大バッシングを浴びた末『全女性の皆様、お名前を出してしまった各選手の方々、関係者各位、何より浅田選手ご本人とファンの皆様に心より謝罪いたします』と投稿し、問題のツイートは削除しました。そんな過去を棚に上げて森氏を非難していたことで、『ラサールもひどかった』などと蒸し返されています」(同)