阿部寛主演『ドラゴン桜』4月にようやく放送へ! コロナ禍で忘れ去られている“延期ドラマ”2作品
昨年の夏に放送予定だったものの、コロナ禍の影響で延期になっていた阿部寛主演の連続ドラマ『ドラゴン桜』(TBS系)が、ようやく今年4月からスタートする。同作は2005年に大ヒットしたドラマ『ドラゴン桜』と同タイトルの続編で、前作の15年後を描くという。
今度の『ドラゴン桜』は、前作で倒産寸前の低偏差値校・私立龍山高校を東大合格勉強法「桜木メソッド」で立ち直らせた弁護士の桜木建二(阿部)が、再び窮地に陥った龍山高校から指導のオファーを受けるところから始まる。
「もともとは昨年7月期にTBS系日曜劇場枠で予定されていたのですが、同6月の時点で延期を発表。すっかり同作の存在を忘れていた人も少なくなかったようで、今回の放送決定のニュースには世間の反応が薄い印象です。前作は生徒役に山下智久、長澤まさみ、小池徹平、新垣結衣など、現在の主演級が揃っていて注目されましたが、今作の生徒役は現時点で未発表。今後、視聴者の関心を取り戻せるようなキャスティングが発表されるとよいのですが」(芸能ライター)
しかし、日の目を見ることが決まった『ドラゴン桜』は幸運なのかもしれない。コロナ禍の影響で延期になったまま、放送時期も未定で、忘れ去られているドラマはほかにも存在している。日本テレビ系で昨年7月期に放送予定だった『二月の勝者 ―絶対合格の教室―』、テレビ東京系で同4月期に放送予定だった『らせんの迷宮 ―DNA科学捜査-』だ。
「『二月の勝者』は、柳楽優弥が主演。業界最大手の名門中学受験塾から業績不振の中堅塾『桜花ゼミナール』に校長として迎えられたスーパー塾講師が、『全員を第1志望に合格させる』と宣言し奮闘するストーリーです。こちらは中学受験塾が舞台ということで、子役の“密”なシーンが多くなる模様。そのあたりが撮影を難しくしているのでは」(同)
『らせんの迷宮』は、田中圭が主演。DNA研究に没頭するあまり変人扱いされている天才遺伝子科学者・神保仁が、熱血刑事(安田顕)とタッグを組んで難事件を解決していくミステリーものだ。
「同作の懸念は田中が忙しすぎる、という点です。田中はドラマや映画に引っ張りだこで、昨年は連ドラだけでも、1月期『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(日本テレビ系)の友情出演に始まり、7月期『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)、9月スタートの『キワドい2人-K2-池袋署刑事課 神崎・黒木』(TBS系)で助演、10月期『先生を消す方程式。』(テレビ朝日系)では主演と出ずっぱり。映画も、現在公開中の『哀愁しんでれら』、年内公開予定の『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』、『総理の夫』と計3本あります。まだ発表されていない出演作もあるはずですし、こんな超過密スケジュールの中、果たして延期となったドラマを入れる“余白”はあるのでしょうか」(同)
このまま幻のドラマとなってしまうことのないよう祈りたい。