チョコプラ、霜降り明星、ハナコの勝算は? フジ「金8」の新コント番組、お笑いファンほど不安視するワケ
1月3日に正月特番として放送され、好評を博したチョコレートプラネット、霜降り明星、ハナコのコント番組『新しいカギ』が、4月からフジテレビ系「金曜午後8時枠」でレギュラー放送されることになった。同時間帯は、日本テレビが『沸騰ワード10』、TBSが『ぴったんこカン・カン』、テレビ朝日が『マツコ&有吉 かりそめ天国』、テレビ東京が『警視庁強行犯係 樋口顕』を放送中で、“激戦枠”ともいわれている。近年、地上波ゴールデン帯のコント番組はすっかり珍しくなったが、勝算はあるのだろうか?
かつて『オレたちひょうきん族』や『ダウンタウンのごっつええ感じ』など、伝説的コント番組を多数送り出してきたフジテレビが、ゴールデン帯で久々に放送するコント中心の総合バラエティー番組『新しいカギ』。同番組名には、チョコプラ、霜降り明星、ハナコが今後のお笑いやテレビの“キーパーソン”になるようにという願いも込められているといい、3組によるコントはもちろん、音楽企画、ゲーム企画、ロケ企画なども展開されるそうだ。
しかし、ネット上では「この手のコント中心番組は、2時間特番で時々やるくらいが良さそう」「3カ月に1度の特番で、作り込んだコントを見たい」「毎週だとネタが尽きてマンネリ化しそう」「コント以外のゲームコーナーが幅を利かせるような展開になるんじゃないか」「深夜から始めたほうがいい」など、過去にあった同様の番組を例に挙げつつ、同番組の先行きを案じる声が多数見受けられる。
「同番組の正月特番は、確かにかなり好評で、かつてのコント番組全盛時代がもう一度帰ってくるのでは……という期待を抱く視聴者も確かに一定数いるようです。だからこそ、ネタを一気に消耗させそうなゴールデンでのレギュラー番組化で、コントの質が落ちて、この3番組も飽きられてしまうのではと、お笑いファンほど心配してしまうのでしょう」(芸能ライター)
確かにクオリティの高いコントを継続的に作り続けるのは、並大抵のことではないだろう。
「実際には、ネタが持たずに人気を継続できなかったり、コントを縮小してゲームやロケ中心の展開に移行せざるを得なくなった番組もあります。フジの『はねるのトびら』や『ピカルの定理』などもその一例です」(同)
同時間帯のラインナップには、強力なライバル番組が並んでいるというが、逆に「希少性という意味で、コント番組をぶつけてきたのは面白い展開」(同)との指摘も。
「『新しいカギ』の視聴者層は、YouTubeとの親和性が高い。また、メインの3組とも、芸人のYouTube進出の波にうまく乗って、それぞれ自分たちのチャンネルに固定のファンをつけています。YouTubeとの連動企画などをうまく打ち、番組に誘導させるなど工夫をすると、若年層を中心に、結構盛り上がるかもしれませんね」(同)
果たして、チョコプラ、霜降り明星、ハナコは、『新しいカギ』を、フジの伝説的なコント番組に育てることができるのだろうか。