福山雅治は、木村拓哉に続けるか? 近年ヒットに恵まれず下り坂……『ガリレオ』シリーズ新作の行方は
「週刊女性」(主婦と生活社)2月16日号で、福山雅治が自身主演の大ヒットシリーズ『ガリレオ』の新作映画に臨むと報じられた。
同作は、人気作家・東野圭吾の連作推理小説(文藝春秋)を原作に、福山が事件を科学的に解き明かして解決に導く天才物理学者・湯川学を演じる人気シリーズ。2007年にフジテレビの月9枠で初めてドラマ化されると、全話平均視聴率21.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した。
「湯川は福山の当たり役となり、13年放送の第2シリーズも全話平均19.9%と人気を維持。劇場版もこれまでに『容疑者Xの献身』(08年)、『真夏の方程式』(13年)の2作が公開されています。『週刊女性』によれば、新作は来年秋の公開を予定しているそうで、実現すれば実に9年ぶりの復活に。しかし、福山にはここ数年でファン離れの加速がささやかれており、一部では『以前のように観客を動員できるのか!?』と不安の声も上がっています」(芸能ライター)
日本アカデミー賞で優秀主演男優賞を受賞した『そして父になる』(13年)をはじめ、数々の映画で主演を務めてきた福山だが、彼の主演作の興行収入上位2作は、いまだ『ガリレオ』。ほかの作品では苦戦を強いられている。
「特に近年の数字は厳しく、16年の『SCOOP!』が興行収入7億円、17年の『マンハント』が3.4億円、19年の『マチネの終わりに』が9億円。大規模公開だった割にパッとせず、コケたといっていい数字になっています。映画だけでなく主演ドラマも不調で、16年の『ラヴソング』(フジテレビ系)は月9枠にして全話平均8.5%。19年の『集団左遷!!』(TBS系)は、『半沢直樹』などが生まれた“高視聴率枠”の日曜劇場枠にもかかわらず、平均10.3%しか取れていません。『ガリレオ』シリーズも、以前のような大ヒットが望めるかどうか、定かではないですね」(同)
しかし、過去には同じように、続編までのブランクの長さや主演俳優の人気の面で不安視されたものの、成功を果たした人気シリーズの例もある。
「木村拓哉主演の『HERO』(フジテレビ系)です。全話視聴率30%超という功績を残した01年の第1期後、13年の歳月を経て放送された第2期は、年数が開いていることや、当時木村の人気が全盛期に比べて下り坂だったこともあり、『果たしてヒットするのか?』と不安視されましたが、全話平均21.3%を記録。翌15年に公開された劇場版も興行収入46.7億円と大成功しました。なお木村は、続編のオファーを受けないことで知られていたものの、『HERO』でその出演を解禁。現在では、ヒット作の続編にもコンスタントに出演し、俳優としての実績を積み上げています」(同)
『ガリレオ』シリーズがコケるとさらに追い詰められる福山だが、木村パターンを踏襲することができるのだろうか。