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K-POPタテ・ヨコ・ナナメ斬り

K-POP 2020年下半期ベスト15曲! SM・JYP・Big Hitエンタのほか、所属アーティスト1組の事務所もランクイン

2021/02/03 19:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

 OFF THE RECORD ENTERTAINMENT所属、9人組グループfromis_9 (プロミスナイン)の3枚目EP『My Little Society』のアルバム収録曲です。fromis_9はMnetのサバイバル番組『アイドル学校』から生まれたグループですが、こちらは『Produce』シリーズのように期限のあるグループではありません。

 タイトルがローマ字でそのままハングルの音「ムルコギ」と書いてありますが、「魚」という意味です。魚が水の中を泳ぐように想像の中を泳いで楽しむという内容の歌詞で、曲調にもその楽しさが反映されたポップな曲になっています。タイトル曲の「Feel Good」はもちろん、EP収録の「Weather」、「Somebody to love」も良い曲で、4曲の中からどれを選ぶか迷ったほど、すごいEPです。同じくOFF THE RECORD所属に『Produce 48』から結成されたIZ*ONEがいますが、どちらのグループも共通して曲が(お金をかけて丁寧に作られているように感じて)とても良いです。

 「Feel Good」は練習動画が何種類もありますが、スタッフたちがその場で掛け声をしてくれたFan Chant Ver.があり、コロナ禍でオンライン上ではファンと交流ができても音楽番組に観客を入れられない状態が長く続いている先の見えない不安な中で、彼女たちの支えになったのではないでしょうか。

세븐틴 (SEVENTEEN) – HOME;RUN (2020.10.19)

 Pledis Entertainment所属13人組グループ、SEVENTEENのSpecial Album『; [Semicolon]』のタイトル曲です。この曲については以前の記事で取りあげ、長々と語っているためあまり説明は必要ないでしょう。

 例によって年末の歌謡祭でのステージが最高すぎて、最後の花火が打ち上がったのと同時に、これが放送されたのはまだ12月の頭だったのに明けていない年が明けました。1月にあったオンラインコンサートは5,000円近く払う価値のあった念入りに準備されたもので、早く大きい会場で見たい……と強く思ったコンサートでした。

투모로우바이투게더 (TOMORROW X TOGETHER) – 5시 53분의 하늘에서 발견한 너와 나 (Blue Hour) (2020.10.26)

 Big Hit Entertainment所属、5人組グループTOMORROW X TOGETHER(トゥモローバイトゥギャザー)の3枚目EP『minisode1 : Blue Hour』のタイトル曲です。タイトルのハングルが読めない方でも、ハングルと英語全然違わない? と思うかもしれませんが、ハングルは「5時53分の空で見つけた君と僕」という意味です。

 ティーザー動画を見た時に、Michael Jacksonの「Rock With Youだ…」とつぶやいたのですが、さらに途中からカウベルが追加され、多幸感の増した「強化版Rock With You」のような曲になっています。

 この曲のすごいところはもちろん曲の良さもあるのですが、しっかりとしたラップパートがないところだと思っています。昨今はデビュー時からとてもラップがうまい人も増えていますが、(へたではないがグループ内で比較すると)歌がそこまで得意ではなく、ラップもそこまでうまくないメンバーが無理矢理ラップをやらされている状況もあるため、いろんなグループがラップを入れなくても良いんだ! と思えるような、固定観念の破壊につながったら良いなと密かに思っています(と思っていたら、つい先日出たCIXの「Cinema」もラップパートがありませんでした。しっかりラップができる人がいるグループですが、今後こういうパターンも増えていくのでしょうか)。

 EPの5曲目「하굣길 (Way Home)」も好きな曲で、始まりから和音が気持ち悪く、音がスライドする上に揺れていて不安になる雰囲気ですが、学校からの1人の帰り道に寂しさを感じる少年の物語をイメージして作られた曲とのことで、イメージを曲から感じ取れる良い楽曲だなと思いました。

트와이스 (TWICE) – BELIEVER (2020.10.26)

 JYP Entertainment所属9人組グループTWICEの2枚目正規アルバム『Eyes wide open』のアルバム収録曲です。

 1音目の伴奏のシンセ、その後に入るピーヒャラシンセ()の音でもう良い曲だな……と思いましたが、その後にジヒョの声で入ってくる「I’m a believer」がダメ押しになりました。ハネたビートでサビまで行き、サビで4つ打ちになる展開も良く、ユアの「Abracadabra」とほぼ同じBPMの105というのも私の好きな要素が揃っています。こういう曲を、ジヒョの耳目を引くソウルフルで強い声を中心に全員が支える構成は、楽曲の内容とも合っていて説得力が高く、見せかけではなく芯から強いというような印象を与える楽曲になっているのではないでしょうか。

 今回のアルバムは今までよりもターゲットの年齢が上になったと言われていますが、次にどんなアルバムが来るのか楽しみです。

Hiphopのサブジャンルの一つ、West Coast Hiphopがカリフォルニアで確立されたあとに起こったムーブメント「G-Funk」によく使われた高い音のシンセで、初期の頃はOhio Playersの「Funky Worm」がサンプリングされていた。

갓세븐 (GOT7) – Breath (넌 날 숨 쉬게 해) (2020.11.30)

 JYP Entertainment所属……ではなくなってしまった(つい先日JYPとの7年の契約が終了し全員JYP所属ではなくなりました)7人組グループGOT7の4枚目正規アルバム『Breath of Love:Last Piece』のダブルタイトル曲のうちの1つです。作詞作曲にはメンバーのヨンジェと私の大好きなトラックメイカー・プロデューサー・ラッパーとマルチタレントなNiiHWAも参加しています。

 JB、ジニョン、ユギョムと続く曲の始まりからヨンジェのサビまでの段々と高まっていく流れが完璧すぎて、ここだけ何回も聞きたいぐらいです。昔からGOT7の爽やかでポップな雰囲気が好きだったので、最後にダブルタイトル曲のもう1曲である「Last Piece」のようなかっこいい雰囲気の曲だけでなく、「Breath」をダブルタイトルとして持ってきてくれたことにとても感謝しています。

 ここ1年ぐらいは、リリースがあっても事務所がプロモーション活動に全く力を入れてくれないとファンの間では問題になっていました。もちろん本人たちがどうしたいのかというのが一番にありますが、これだけ世界的に売れているなら真夜中から準備をするような音楽番組などに毎日出たり、過酷なスケジュールを無理にこなす必要はないし、健康にほどほどでやっていけるならそれが一番良いのではと思うのは私の横暴でしょうか……。

 上半期と同じようにメジャーな楽曲を中心に選びましたが、インディーなものについてはTwitterで#e_e_li_c_a良い曲タグ2020というハッシュタグを使ってつぶやいているので気になった方はチェックしてみてください。

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