『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』8.1%の苦戦! 石原さとみ『高嶺の花』に続く“日テレ水曜ドラマ”爆死の悲劇
水曜ドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系)が振るわない。1月13日の初回放送を10.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と2ケタギリギリでスタートした後、翌週20日の第2話は8.8%、第3話は8.1%とさらに下げてしまった。
「同作は、菅野美穂演じる売れっ子恋愛小説家でシングルマザー・水無瀬碧と、浜辺美波演じる20歳の一人娘でオタク趣味を持つ空によるホームドラマ。1話目を見始めるも途中で脱落してしまったという視聴者も少なくないようで、 ネット上では『セリフがスベってる』『ノリが寒い』『キャストの無駄遣い』『オタクの描き方が薄い』など不評の嵐です」(芸能ライター)
同作の脚本は北川悦吏子が担当。90年代に『ロングバケーション』(フジテレビ系)『愛していると言ってくれ』(TBS系)などヒット作を連発し、恋愛ドラマの女王とまで呼ばれたていた。
「かつては女性の共感を得るドラマを書いていましたが、今や『痛々しい』『寒い』など反発を食らうほうが多い。特に、18年に脚本を担当したNHK連続テレビ小説『半分、青い。』では、ネット上で総スカンに遭いました。それら原因の一つは、北川が“時代の呼吸”と合っていないからでしょう。『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)といった、世に提言できるような社会派ラブコメディが支持される中、彼女のテーマは『イケメン』『グルメ』『ファッション』で止まっているのです」(同)
90年代に我が世の春を謳歌していた脚本家の作品で思い出すのが、同じく日テレ水曜ドラマ枠で18年に放送された『高嶺の花』だ。『101回目のプロポーズ』(フジテレビ系)『高校教師』(TBS系)など、北川と同じく、90年代は押しも押されぬ人気脚本家だった野島伸司が担当し、石原さとみが主演を務めた作品だが、初回視聴率11.1%、第2話では9.6%と1ケタ落ちし、第6話には7.8%まで下落。平均視聴率は9.5%で終了した。
「同作は前評判では大いに期待されていましたが、結局、石原の出演ドラマの中でも黒歴史になってしまった。平均1ケタという低視聴率によって、業界内での彼女の株が下がったのはいうまでもありません。『ウチカレ』も、今旬の浜辺と好感度女優の菅野が出演するとあって放送前の期待は高かったものの、フタを開けてみたら、視聴率は下降の一途。石原と同じように、今作で浜辺と菅野の株も下がりかけています。90年代の大御所脚本家を使い失敗したことを、日テレは忘れてしまったのでしょうか?」(業界関係者)
主演の菅野も、そして浜辺も、北川から直々にオファーの手紙をもらったことに感動しているという。これが失望に変わらなければいいのだが……。
(村上春虎)