ゆきぽよ、詐欺逮捕の知人男性になぜ合いカギ渡した? 芸能人は「近い人こそ要注意」と思うワケ
羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。
<今回の有名人>
「地元の先輩もかなりよくしてくれて」ゆきぽよ
『サンデー・ジャポン』(TBS系、1月24日)
芸能人のいちジャンルとして、ギャルタレントは定着したといえるのではないだろうか。ギャル枠はあっても、ギャル男枠がないのがミソだと私は思っている。若くて派手めで、知識量は少ない。けれど、理解力があって、打てば響く。言葉づかいが多少おかしいところがあっても、男を立てる気配りが行き届いている……ギャルタレントのそんな特徴が「女性には自分より下であってほしい」と願うタイプの男性を喜ばせるのではないだろうか。ギャルタレントにありがちな「元カレが少年院」というのも、「元カレがIT長者」というより座りがよいだろう。
しかし、それは過去のことだから笑えるのであって、現在進行形で、彼氏や親しい人が警察のお世話になってしまうと、話は変わってくるだろう。
1月28日号の「週刊文春」(文藝春秋)が、2019年にゆきぽよに交際を迫っていた4歳年上の知人男性が、ゆきぽよ宅のキッチンの前で泡を吹いて倒れていたと報じた。ゆきぽよは119番通報し、男性は病院に搬送。コカインの薬物反応があったことから、ゆきぽよ宅も家宅捜索されたが、違法なものはなく、彼女は尿検査でも陰性だった。しかし法的に問題はなくても、違法薬物を使うような男性と親しくしていることがわかれば、イメージの低下は免れないだろう。
記者会見の代わりだろうか、1月24日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)に出演したゆきぽよは、髪を落ち着いた色にし、黒い服を着て謝罪した。コカインを使用した男性は、ネットでは18年に詐欺容疑で逮捕されたといわれていたが、ゆきぽよはそれを認めた。イメージ商売であるにもかかわらず、過去に事件を起こしていた男性との交友関係を絶たなかった理由について、ゆきぽよは「しつこく付きまとわれていていたので、それで切りづらかった」「その男性を紹介してくれた先輩、地元の先輩もかなり良くしてくれて、かわいがってくれていたので、『コイツと関われないから切るわ』って言えなかった」と恐怖と義理人情のために、つい交友関係を続けてしまったと説明した。
交際するつもりのない男性を家に入れるというのは、あまり一般的ではない判断だと思う。『バイキングMORE』(フジテレビ系)に出演したタレント・アンミカも「情の厚いヤンキーキャラだとしても、お付き合いをお断りしている人に合いカギを渡して、家に残していくっていう行動と発言のギャップの違和感は拭えない」と、ゆきぽよの不注意さを指摘した。そう考えると、これでも運がよかったほうなのかもしれない。相手の男性が、ゆきぽよの家に偶然もしくは故意に違法薬物を落としていったりしたら、大変なことになっただろう。