『ザワつく!金曜日』15.6%の快挙に「なぜ高視聴率?」の疑問! 長嶋一茂、石原良純、高嶋ちさ子……「若者層には老害キャラ」?
長嶋一茂、石原良純、高嶋ちさ子の“毒舌トリオ”によるトークバラエティ番組『ザワつく!金曜日』(テレビ朝日系)。1月22日放送回が番組歴代最高となる世帯視聴率15.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した。同番組は2019年4月にゴールデン帯に昇格。昨年11月には、1週間の世帯視聴率で、日本テレビの看板番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ)をはじめとする強力な人気番組を抜き、バラエティ部門のトップを獲得するなど、ここ数カ月、視聴率面での快進撃が続いている。しかしネット上では、「この番組なぜこんなに視聴率がいいの?」と高視聴率に疑問を呈す声も多数見受けられるという。
同番組は、世界の衝撃映像や話題の出来事に関するVTRを見て、長嶋ら出演者が、遠慮せずに言いたいことを口にするというトーク形式のバラエティ番組。1月22日放送回では、世界的マジシャンのKiLaが、初公開のマジックを披露して、スタジオを盛り上げていた。
もともと深夜帯の番組としてスタートしたが、一昨年のゴールデン帯昇格後はそこまで注目されなかったものの、徐々に市民権を得て、昨年下半期から視聴率面の躍進が話題になった同番組。しかし、ネット上では、「今一番笑える面白い番組」「オープニングトークが好き」などの好意的な声が上がる一方、「嘘だろ!? どうしてこんなに視聴率取れるの?」「出演者全員苦手」「他局がつまらなすぎるからじゃない?」など、高視聴率に戸惑いを隠せない声が多数散見される。
高視聴率ながら同番組が賛否両論なのは、メイン出演者のメンツが影響していると、あるテレビライターは力説する。
「長嶋、石原、高嶋は、世代によって好感度がまったく異なる。アラフィフ以上の視聴者にとっては、バラエティで昔から見慣れた顔であり、さらに3人とも、長嶋茂雄、石原慎太郎、高島忠夫と、ごく近い親族にお茶の間でも知られる有名人がおり、それだけで『親近感が持てる』として、市民権を得ている面があります。しかし、若い世代になるとこの評価が一転。その奔放な物言いにより、『口うるさいおじさん、おばさん』と捉えられ、『老害』などと容赦なく批判されることも。生まれてこの方、苦労を知らなさそうなお坊ちゃん、お嬢さんな面も、あまり好まれていないようです」(同)
そんな「若者には響かない」という点が、同番組最大の弱点だという。
「若者の視聴者が付いていないのは、スポンサーウケが悪いということ。『ザワつく!金曜日』は、同時間帯放送の日テレ『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』、フジ『坂上どうぶつ王国』、TBS『爆報!THEフライデー』、テレ東『ポケットモンスター』に比べ、世帯視聴率では勝っていますが、高齢者層の視聴率を除いた“コア視聴率”はどれほどなのか、気になるところです」(同)
世帯視聴率だけ見ると、テレ朝の看板番組に成長しつつある『ザワつく!金曜日』。今後、若者視聴者向けの企画を展開するなど、テコ入れが行われることはあるのだろうか。