『モーニングショー』玉川徹氏、「理に適ってる」「理解不能」賛否噴出! 神奈川・コロナ対策専門家にピシャリ
目下、絶好調の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)。1日18日の視聴率は個人5.7%、世帯10.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、民放各局、さらにはNHKの『あさイチ』を抜いてトップに立っている。
そんな番組を牽引しているといわれるのが、テレビ朝日の局員・玉川徹氏。たびたびその物言いが物議を醸すが、19日の同番組でも舌鋒鋭く発言し、ネットは賛否で真っ二つに割れた。
この日は、神奈川・黒岩祐治知事が文書で県内の病院に協力を要請した、新型コロナウイルス感染症の受け入れ体制の変更が番組で報じられた。変更点は、「原則として全ての病院がコロナ患者を受け入れる」というものだ。これまでは、外来患者や入院患者にコロナが判明すると、コロナ受け入れの認定医療機関に転院させていたが、今後はそれをせず、その病院で引き続き治療するという。ただし、重症化した患者は移送するという。
「これに噛みついたのが玉川氏です。『そういう人たち(感染者)が一般の病院に入れるようになると、そこでクラスターが発生するリスクがさらに高くなるのでは』と憂慮。続けて、神奈川と中国・武漢の人口が約1000万人とほぼ同じであることを告げながら、武漢では『中等症ぐらいの人たち1,000人ぐらい診られるような仮設の病院を建てた』と言及、神奈川でもこうした仮設施設をつくるべきではないかと主張しました」(芸能ライター)
だが、今回の専門家として登場した、神奈川県の医療危機対策統括官で新型コロナ対策を担う阿南英明氏は、すでに臨時医療施設が運営されていることを述べつつ、「(これ以上)ハコだけ作ってもダメで医療者がいない。看護師にしろ、医者にしろ引っ張ってくることが非常に難しい」と反論。その後も繰り返し、「どうやっても無理です」「スタッフをかき集められない」「確保できない。強権発動でもしない限り無理」と、玉川氏の発言を否定し続け、「(既存の病院からは)医師や看護師1人、2人も出すこともできない」と、さらなる仮設病院の建設などは無理と断じた。
「すると玉川氏は、ピシャリと一言放ちました。『それぐらいの規模の病院で、さらに「コロナの患者も入院させてください」ってことになったら、そういう病院は(これまでの)オペレーションもできなくて困る、ということにはならないんですか?』と、そもそも各病院は受け皿にならないのでは、と指摘したんです。阿南氏は、その問いかけに対する答えは明言せず、『ですから準備をしてくださいと。あたふたしている現状の中で、もう準備をしてくださいと』と、とにかく各病院に受け入れ体制の“準備”をしろという一点張りでした」(同)
こうした玉川氏の意見をめぐり、ネット上では異論が噴出。「神奈川と武漢の人口が同じでも、体制が異なる国の例を引き合いに出す意味はあるのか?」「玉川氏って、そもそも中国の人口と日本の人口で比べたことあるの? そこから比べないとダメじゃない?」「諸外国でできたから、日本でもやれるってのは、暴論だよね」「なんで武漢と同じやり方しないといけないのか。玉川の思考は理解不能」など、厳しい声が見受けられる。
一方で、阿南氏への反対陳述もネット上にあふれている。「一般病院にコロナ患者を留まらせるなど愚策中の愚策。 協力させるなら仮設を増やしスタッフを連れてくるべき」「神奈川のコロナ対策ダメじゃん。小さい病院でもコロナ患者を受け入れてください、ってクラスターたくさん作るようなもんだ」「阿南さんの話を聞いてると、何で神奈川が後手後手になったのかよくわかる」「神奈川の阿南というコロナ対策統括官、玉川さんの質問にきちんと根拠を持って答えてない」といった声や、そんな阿南氏とやりあった玉川氏について「玉川さん、鋭い指摘でよかった。医者や看護師を1人、2人出したら封鎖しなければならない病院に、コロナ患者を入院させろなんて無理ですよね」「玉川さんの言ってることのほうが理に適ってる。医療者派遣できない病院なら、コロナ受け入れも無理だよ」と、賛同するコメントが続出している。
前日の18日は政治評論家・田崎史郎氏とやりあっていた玉川氏。毎日1人ずつ、あらゆる専門家と対決していってほしいものだ。
(村上春虎)