ママ友LINEでの“お願い”にあぜん! 妊娠した小学校担任の「復職反対」「嘆願書に連名を」……モンペになりたくない母の葛藤
恵梨香さん(仮名・38歳)は、関東圏にある公立小学校に小1になる息子を通わせている。
「息子は早生まれなのもあって、小柄なんです。小学校に入ると、体格のいい子や、上の学年の男子などが、通学路でふざけながら歩いていて、うちの子にわざとぶつかってきたことも。見ていて、『危ない』と感じることは多々ありました」
最近の小学校では、縦割り班と呼ばれる、1年生から6年生までの異学年交流が盛んだという。恵梨香さんいわく「6年生が新入生に校内を案内したり、身体測定の手伝いをしたりと、面倒をみる取り組みもある」そうだ。
「そんな異学年交流の一環で、校庭での外遊びを行った際、うちの子がケガをしたんです。遊び時間が終わって校庭からみんなで一斉に校舎に戻った時、小6のお兄ちゃんとぶつかって、倒れてしまったらしくて……。周りの子は誰も助けてくれず、お友達と一緒に保健室までいったそうです」
結果として、その6年生が誰なのかはわからなかったという。恵梨香さんは、この一件に置ける担任の先生の対応に、「不信感が芽生えた」と語る。
「息子の背中には、誰かから押されたときにできた赤いあざと、ひざには打ち身のケガがありました。さらに、驚いたせいか鼻血も出たそうです。そんな状況で、保健室を利用していたにもかかわらず、学校からなにも連絡がなかったんです。学童から息子が帰ってきて、ケガがあるのに気づいて学校に押しかけたのですが、もう担任は帰った後でした……」
恵梨香さんは、ママ友とのグループチャットに「息子がけがをしたけれど、担任から連絡がなく、学校に行って来た」「担任の先生は何を考えているのか」と送ったそうだ。
「小6の子が、わざとやったわけではないことはわかっているんです。でも、上の子がいるママに『そんなもんだよ。男の子なんて』『担任の先生も忙しいから、いちいち保護者に連絡なんてしないと思うよ』となだめられたのはショックでしたね。私の行為って、モンペなの? と、一気に不安になりました。その後、息子と特に仲のいい友達のママから、個別で『ケガしたのがうちの子だったら、心配で先生に聞きに行くよ』とメッセージが来たので、少しホッとしました」
恵梨香さんは、「子どもがケガをしないように保育士さんが気をつけてくれた保育園と違って、小学校ではある程度、子ども自身がケガに気をつけなきゃならない」と気づかされたという。それと同時に、「小学校の先生は忙しそうだし、子どもの迎えなどがないから会う機会もなく、相談しづらいと戸惑っているママは、私以外にもいると感じた」そうだ。
特に低学年のママたちの間で、小学校の先生が話題に上がりやすいのは、密に連絡を取り合っていた保育士との対応の違いにギャップを感じ、不安や不満を抱いてしまうからなのかもしれない。学年が上がるほどに、小学校の体制に慣れていくことはあるだろうが、一時期はママの悩みのタネになりそうだ。