ママ友LINEでの“お願い”にあぜん! 妊娠した小学校担任の「復職反対」「嘆願書に連名を」……モンペになりたくない母の葛藤
今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。
幼稚園や保育園とは違い、親が小学校の担任の先生と接する機会は少ない。さらに、今年はコロナ禍の影響もあり、運動会など学校行事の中止が相次いだため、例年よりも、担任の先生との交流が希薄な年となった。
「担任の先生」については、小学生ママのグループチャットでよく話される話題だという。一体どんな話が展開されているのかを探ってみた。
育休を取る女性教員の復職に反対!? 「嘆願書を書く」ママ友にあぜん
明菜さん(仮名・34歳)は、都内で夫と7歳になる女児と暮らしている。明菜さんの娘が通っている小学校は、もともと児童数が少なく1学年2クラスで構成されているとのこと。少人数で6年間過ごさねばならないので、同じ幼稚園から進学したママとは、積極的に連絡を取るようにしているそうだ。そんな中、同じ小学校に上の子どもを通わせている先輩ママMさんの行動に、違和感を抱いているという。
「この前、久しぶりに土曜の公開授業が開催予定だったので、Mさんと子どもを迎えに行く前にちょっとお茶をしたんです。Mさんの下の子は、うちと同じ小1ですが、同じ小学校に小6になる男の子も通わせています。Mさんは『お兄ちゃんの担任、ハズレくじを引いちゃった』と言い出すので、何かあったのかと思ったら、どうやら30代の担任が妊娠したようなのです」
ママたちの間では、年度途中のタイミングで、先生が産休に入ることを、「ハズレくじ」と揶揄することもあるようだ。
「Mさんは相当怒っているようで、1年生のママ宛のグループチャットにも、担任の愚痴を送ってきました。妊娠がわかったのが今年6月だったといい、『進学してすぐに妊娠なんて、責任感がない』と……。その教師はすでに産休に入っていて、『うちの小学校は、中学受験する人も多いのに一番大事な時期にいないなんて』と憤慨していましたね」
明菜さんいわく、Mさんから聞かなければ、他学年の先生の妊娠まで気づかなかったという。
「Mさんは、その教員が出産後に育児休暇を取ると知ると、さらに怒りが爆発。私たち1年生ママのグループチャットで『またすぐ妊娠とかされると困るから、〇〇先生を復職させないでくださいという手紙を書こうと思っているけれど、一緒に連名でもいい? 』と聞いてきたんです。騒ぎが大きくなるのは嫌だと思い、慌てて『私、そういうの苦手なので』と言って、断りました……。Mさんは、6年生のママたちにも声をかけているそうなのですが、受験するママは内申書などが気になって書いてくれないらしくて、1年生のママたちに依頼してきているんです」
明菜さんは、上の子がいるママから、「小学校では、女性教員の育休や、産休などが重なる場合もある」と聞いたことがあるそうだ。
「1年生の2クラスは、どちらも女の先生。そのうち一人は2年生に持ち上がると聞いているのですが、もしもいきなり産休になったら、確かにMさんの気持ちもわからなくもないんです……。小学校は副担任がいるものの、担任一人が、児童の勉強や生活面を見ている状態。産休や育休で、突然いなくなるのは確かに困ります」
モンスターペアレンツにはなりたくないが、学校側に不満がないわけではない。そんな時どうすればいいかと頭を悩ませるママは少なくないのかもしれない。